特別講義「金融法と銀行実務」

Numbering Code U-LAW00 31817 LJ41 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.3・4
Instructor name SHIOMI YOSHIO (Graduate School of Law Professor)
ASADA TAKASHI (Part-time Lecturer)
HONDA TOMONORI (Part-time Lecturer)
IMADE NAOTAKA (Part-time Lecturer)
SHIKAURA HIROMI (Part-time Lecturer)
YAMANA MOEGI (Part-time Lecturer)
SATO YUKI (Part-time Lecturer)
NOSE MEGUMI (Part-time Lecturer)
HASEGAWA TAKU (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course [株式会社三井住友銀行寄附講義]

金融法は、民商法などの基本法における判例・学説の蓄積や、様々な業規制・行政監督のうえに成り立つものであり、それ自体複雑な要素を持っている。まず、本講義では、銀行の本業である預金・貸付・為替について、基本法を中心に、理論とともに活きた実務知識・視点を取得できるよう、分かり易く説明していきたい。そのような基本法の理解や近時の基本法の改正動向も交えつつ、ストラクチャードファイナンスにおける複雑な法律問題や、デジタル化等の趨勢を受けた消費者保護の流れについても一定の時間をかけて解説する。
また、近時、銀行の業務内容は金融取引自体が変質していることに加え、金融取引から生じる各種情報を活用した非金融サービスの可能性が模索されており、関連する業規制の見直しが順次進められ、銀行のビジネスチャンスも大きく拡大する可能性がある変革期にあるといえる。本講義では、業規制の基本を解説した上で、最近の業規制の改正状況に言及し、この分野の最先端の法律問題を概観する。
あわせて、情報産業に関する法律問題にも言及する予定である。
本講義は、実社会と学生を結びつけることを目的の一つとしている。法学部出身者が、企業組織の一員として実社会と接点を持つ際、コーポレートガバナンスやコンプライアンスの知識は必須であることに鑑み、銀行における両分野の実務についても概説する。
上記の通り、本講義が取り扱うテーマは極めて広範に及ぶ。金融業界に関心を持つ学生はもとより、金融サービスの利用者として金融機関と接点を持ちうるすべての学生に、本講義の受講をお勧めする。
Course Goals ・銀行取引を中心とした金融法の基本的事項について、理論と実務の関係を含め、網羅的に理解する。
・最先端の金融法の一端に触れ、新たな取引・事象につき検討する視座を得る。
・企業法務が企業組織を前提に運営されている実態を理解し、実社会での専門性を発揮するための土台を作る。
Schedule and Contents 本講義では、以下の項目を扱う予定である。なお、これらはあくまでも予定であり、各回の内容・順番が変更となる可能性がある。

第1回  金融法と銀行実務の概要 ―イントロダクションー
第2回  法務・コンプライアンス部門の役割 ―企業における法務とは何か―
第3回  預金取引
第4回  貸付取引(基礎)
第5回  貸付取引(応用)
第6回  為替取引
第7回  銀行法
第8回  金融機関の新ビジネスと関連規制
第9回  ストラクチャードファイナンス(基礎・応用)
第10回 デジタル化も踏まえた消費者保護の流れ
第11回 金融機関のコーポレートガバナンス
第12回 金融機関のコンプライアンス態勢
第13回 金融のデジタライゼーションと知的財産権
第14回 総復習
Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience 分類:

An omnibus course delivered by invited lecturers and guest speakers from different companies, etc.

Details of Instructors’ Practical Work Experience:

金融機関の現役役職員が講義を担当する(現在の所属部署は「担当者職名・所属・氏名」欄に記載)。

Details of Practical Classes Delivered:

全授業が金融機関の実務をもとにした内容であり、担当者は自身の実務経験を交えて授業を行う。
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