特別講義「外交史」

Numbering Code U-LAW00 31889 LJ42 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 4 Course Type Lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.1・2
Instructor name OKAMOTO TAKASHI (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 授業概要
 おおむね2回の授業を一組と考えて、講義と資料の検討を合わせて進める。

全体のテーマ:近代中国外交史
 近代中国外交史を講義する。その特徴を把握するために、まず前提として、19世紀以前の中国・東アジアの対外関係を概論し、本論として19世紀の半ばから末にかけてを5つほどの時期に区分して、具体的な論述をくわえる。むすびとして20世紀以降の「外交」の誕生過程をたどり、現代中国外交を展望する。

目的
 中国の外交が名実ともに「外交」となってゆく過程、すなわち19世紀の後半を中心に講義をすすめ、国内政治・国際政治の双方の文脈から中国の対外関係の理解を深めていく。講義全体を通じて、一般的な外交史にくわえ、東アジアに固有の「外交」問題の存在とその内容を概括的に把握し、その課題を理解できるようにする。
Course Goals  欧米もしくは日本のいわば常識的な外交史からすれば、きわめて特異な外交の歴史を学ぶことで、スタンダードな国際政治像、ひいては欧米中心史観を相対化できるようになることを最終的な到達目標とする。
Schedule and Contents  おおむね以下の計画に従って、講義を進めていく。
 下記の項目を、それぞれ2回程度で扱う予定である。

 1 序論
 2 清代中国の政治機構
 3 清代中国の対外関係
 4 朝貢と互市
 5 アヘン戦争と南京条約
 6 1850年代:アロー戦争と天津条約
 7 1860年代:「協力政策」と国際法
 8 1870年代:日本の登場と対外的危機
 9 1880年代:ベトナム問題
 10 1880年代:朝鮮問題
 11 1890年代:日清戦争
 12 1890年代:変法と破局
 13 1900年代:民族主義の興起
 14 まとめ:外交の誕生
 15 展望:現代中国の政治外交
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