フランス法

Numbering Code U-LAW00 31631 LJ41 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.3
Instructor name YOKOYAMA MIKA (Graduate School of Law Professor)
Outline and Purpose of the Course  この授業は、フランス法の基本的なしくみと考え方について理解することを目的とする。現代フランス法を理解するには、フランス法の歴史をある程度知ることが必要である。そこで、授業では、まず、近代フランス法の始まりとされるフランス民法典の成立を基点とし、民法典の成立までに、法がどのように形成されたか、民法典制定後、現在まで、フランス法がどのように展開してきたかを見る(第1部)。つぎに、現代フランス法の統治機構および裁判制度について、基本的な事項を説明する(第2部)。そのうえで、最後に、現代フランス法が抱える課題のなかから、いくつかのトピックを取り上げる(第3部)。
Course Goals  この授業は、第1に、フランス法の基本的な仕組みを理解すること、第2に、日本の法制度について、フランス法との比較法的検討を通じた批判的考察ができるようになることを到達目標とする。
Schedule and Contents  以下の項目について、それぞれ、1回または2回をあて、最後にフィードバックを1回もうける。授業は、フィードバックを含めて、全体で15回とする。

第1部 フランス法の歴史
 1 古法地代の法源と裁判  
 2 中間法時代の法改革  
 3 民法典成立の意義と法学の展開

第2部 第五共和政の基本構造
 1 第五共和政までの変遷
 2 半大統領制、政府と議会 
 3 違憲審査制度  
 4 裁判制度 

第3部 現代フランス法の課題
 1 ライシテと多文化主義
 2 財の多元化と法
 3 現代家族と法
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