国際政治経済分析

Numbering Code U-LAW00 21421 LJ42 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 4 Course Type Lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.3・Wed.3
Instructor name SUZUKI MOTOSHI (Graduate School of Law Professor)
Outline and Purpose of the Course 現行の国際体系は主権国家が平等な権限を持って併存する分権的なものであるため、深遠なグローバル・ガバナンスの実現可能性は低いと考えられてきた。ところが、認識的・物質的変化が進むにつれ、そのウェストファリア秩序の限界が顕わとなり、ガバナンスの包括的変革が実施されるようになった。それは、カントらが説いた、国際調和、法の支配、人権保護を完備した理想と異なるものの、主権、政治、対立という現実を取り込みながら、国際制度によって不完全ながら国家の行動を調整しようとするものである。本科目では、①ガバナンスの理想(当為)と実践(存在)の齟齬の態様と原因について考察し、②国際制度が歴史を通じてどのように構築され、③それらの制度が政策諸領域(安全保障、人権、経済、環境)でどのように機能してきたのかについて検討する。
Course Goals 貿易、通貨、金融、環境、開発、安全保障などという政策領域におけるグロバール・ガバナンスの諸制度と関連する政治過程を、国際関係学、国際法学、国際経済学と関連づけながら理解し、国際人としての見識を涵養するだけでなく、国際行政官の素養も育成する。
Schedule and Contents 序章  本科目の目的と課題(第1週)
第1部 グローバル・ガバナンスの理論と歴史
 第1章 ガバナンスの理想論と実証論(第2週)
 第2章 グローバル・ガバナンスの歴史1(第3週)
 第3章 グローバル・ガバナンスの歴史2(第4週)
 第4章 グローバル・ガバナンスの歴史3(第5週)
第2部 グローバル・ガバナンスの制度
 第5章 実証論と制度分析(第6週)
 第6章 国際介入と大国間調整(第7週)
 第7章 紛争解決と利益調整(第8週)
 第8章 国際ルールの遵守と政策調整(第9週)
 第9章 情報と認識共有(第10週)
第3部 現代グローバル・ガバナンスの実践
 第10章 人権ガバナンス(第11週)
 第11章 経済ガバナンス(第12週)
 第12章 環境ガバナンス(第13週)
終章 現代ガバナンスの制度的特徴と問題(第14週)  
 グローバル・ガバナンスの将来(第15週)
 
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