民事訴訟法
Numbering Code | U-LAW00 31156 LJ41 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 4 | Course Type | Lecture |
Target Year | Target Student | ||
Language | Japanese | Day/Period | Mon.1・Thu.1 |
Instructor name | KASAI MASATOSHI (Graduate School of Law Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
民事訴訟法の概要と諸問題について,判例・学説を概観しつつ解説する。 民事訴訟法は,民事訴訟の手続について定める法律であり,民法・商法等の実体私法上の権利を実現する私人間の関係を規律する法としての側面と,裁判所と私人との関係を規律する公法としての側面をもつ。 このような特質を踏まえて,手続の流れ,基本的な概念とその相互関係,法解釈上問題となる事項等について受講者に基礎的な理解を得てもらうことがこの授業の目的である。 |
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Course Goals | 民事訴訟の手続の流れ,民事訴訟法における基本的な概念とその相互関係,同法の解釈上問題となる事項等について基礎的な理解を得ることにより,これらの事項について具体的に説明できるようになる。 | ||
Schedule and Contents |
授業で扱う項目と順序は,概ね次のとおりである(あくまでも予定であり、実際の進行具合により変更されることがある)。 I.総論 1 民事紛争の解決方法,民事訴訟総論,手続の流れ,略式手続 II.訴訟手続の主体と客体 2 処分権主義,訴え,訴訟上の請求 3 受訴裁判所,訴訟に要する費用 4 当事者概念,当事者の確定,任意的当事者変更 5 当事者能力,訴訟能力,法定代理人,訴訟代理人 6 訴えの利益 7 当事者適格 8 訴えの提起の効果 III.訴訟の審理 9 当事者主義と職権主義・総論,訴訟手続の進行 10・11 口頭弁論,当事者の訴訟行為,弁論の準備と争点整理 12・13 弁論主義,釈明権,釈明義務,真実義務,職権探知主義と職権探知事項 14 証拠調べ総論,自由心証主義,証明責任 15~17 証拠等の収集,各種の証拠方法と証拠調べの方法 IV.訴訟の終了 18 当事者の行為による訴訟の終了 19 終局判決による訴訟の終了,判決の効力,既判力総論 20 既判力の客観的〔客体的〕範囲,争点効,一部請求 21 判決の効力の主観的〔主体的〕範囲 V.複雑訴訟形態 22 請求の複数 23・24 多数当事者訴訟総説,通常共同訴訟,必要的共同訴訟,同時審判の申出のある共同訴訟,訴訟承継,訴えの主観的〔主体的〕追加的併合 25 補助参加,訴訟告知 26 独立当事者参加 VI.上訴・再審 27・28 上訴・再審 Ⅶ.まとめ 29・30 まとめ |
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Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience |
分類: A course with practical content delivered by instructors with practical work experience Details of Instructors’ Practical Work Experience: 判事補 6年3か月 Details of Practical Classes Delivered: 裁判官を退官し大学教員になって約25年になるので、最新の実務を講ずることができるというわけではないが、実務家的な視点をも活かした授業とするよう心掛けたい。 |