ILAS Seminar :Introduction to Earthquake and Volcano Observation in the Northern Alps

Numbering Code U-LAS70 10001 SJ50 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year Mainly 1st year students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Tue.5
Instructor name YOSHIMURA RIYOUKEI (Disaster Prevention Research Institute Professor)
OOMI SHIROU (Disaster Prevention Research Institute Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 我々が生活する日本列島は、世界有数の変動帯に位置する。この変動は美しく豊かな自然をもたらすが、その形成には地震や火山活動が深く関係している。このような地震や火山活動は、時に甚大な被害をもたらすため、その現象そのものを理解することはもちろんのこと、活動の推移予測や災害軽減のためには地球科学的な観測を欠くことはできない。
本セミナーでは、夏季休業期間の3泊4日の岐阜県高山市防災研究所上宝観測所周辺での実習・巡検を中心に据え、月に1~2回程度の事前準備セミナーを吉田にて行う。事前準備セミナーでは、地震や火山活動を対象とした観測の活用方法を学ぶことに加え、簡易な測器を自作し観測についての理解を深める。夏季の実習・巡検では、自作した簡易測器を使って観測を実体験するとともに、最先端の多項目観測を見学し地震や火山活動を対象とした研究の意義や役割について学ぶ。
Course Goals ・地震や火山活動がもたらす災害について考察できる能力を養う。
・地震や火山活動を対象とした地球科学的観測およびその活用方法に関する基本的事項を理解する。
・簡易測器の自作・試用を通じて、測定の基本原理の理解や測定データの基本的な処理・分析方法を理解・習得する。
Schedule and Contents このセミナーは、夏季休業期間中に実施する実習・巡検と、月に1~2回程度の頻度で行う吉田南での事前準備セミナー(火曜5限)で構成する。事前準備セミナーおよび実習・巡検の開催日程は受講者と相談する。
事前準備セミナーの内容は、地震や火山活動を対象とした地球科学的な観測の概要を、実例を示しつつ学習する。また、簡易な磁力計や震度計を自作し、その測定精度など議論する。
実習・巡検は、夏季休業中(9月中旬予定)の3泊4日で、岐阜県高山市の京都大学防災研究所上宝観測所に宿泊して行う。当日の天候を考慮しながら、跡津川断層周辺および飛騨山脈南部の焼岳火山やその近辺において、自作した測器を用いた実習や既設の多項目観測点の見学を行う。
Evaluation Methods and Policy 事前学習セミナーへの出席・議論における積極性と簡易測器の製作への取組状況(40点)、実習・巡検への参加とレポート提出の状況(60点)で評価する。実習・巡検への参加は必須とする。
Course Requirements 夏季休業期間中に実施する3泊4日の実習・巡検に参加可能であること。登山を伴うため、相応の装備・携行品(登山靴・防寒着など)が準備できること。
Study outside of Class (preparation and review) 地震や火山活動を対象とした観測研究について、授業中に紹介する参考書・学術論文やインターネットを通じて予習すること。事前学習セミナーで自作する簡易測器の動作試験を指示する場合がある。
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