ILAS Seminar :Learning of logical thinking by contract bridge

Numbering Code U-LAS70 10001 SJ50 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year Mainly 1st year students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Tue.5
Instructor name KOSUGI KENICHIROU (Graduate School of Agriculture Professor)
Outline and Purpose of the Course  この授業は,世界で最も知的かつエキサイティングなゲームといわれるコントラクトブリッジ(以下,ブリッジとする)を通じて,論理的思考力を養うことを目的としている。
 ブリッジは世界中に約1億人の愛好家がいるカードゲーム(トランプで楽しむゲーム)であり,世界ブリッジ選手権や世界大学生選手権も開催されている。2018年のアジア競技大会では,マインドスポーツのカテゴリーにおいて,チェスや囲碁などと共に正式競技となっている。ブリッジのゲームは,契約(コントラクト)とその履行・妨害によって構成されており,複雑に絡んだ情報を確率的に整理した上で最適解を論理的に導き出す思考力が必要とされる。ブリッジにより培われる論理的思考力は,今後の研究活動に役立ち,ITの基礎となるプログラミングやアルゴリズム開発にも貢献する。また,現代社会の根底にある「契約と履行」の概念を具現化して学ぶこともできる。ブリッジは世界的に広く普及しており,国内でも近年知名度が上がりつつあるため,国内的・国際的な教養・社交性を身に着ける上でも大いに役に立つ(実際に私は,アメリカ留学中にブリッジを通じて多くの研究者と交流することができた)。
 現在,東京大学,早稲田大学,大阪大学等でブリッジの授業が実施されている。本授業は,これらの授業を参考にしつつ,毎回の座学と実習を通じてブリッジのゲームを楽しみながら,論理的思考力を自然に身に着けることができる構成となっている。
Course Goals コントラクトブリッジの基本的な技術を習得し,ゲームを楽しむことができる。
情報処理のスキルを身に着け,論理的思考をすることができる。
教養を身に着け,社会活動の幅を広げることができる。
Schedule and Contents 第1回 ガイダンス,イントロダクション,ブリッジのルール説明
第2回 ミニブリッジで学ぶ論理的思考①:トリックの取り方
第3回 ミニブリッジで学ぶ論理的思考②:切り札なしでのプレイ
第4回 ミニブリッジで学ぶ論理的思考③:切り札ありでのプレイ
第5回 ミニブリッジで学ぶ論理的思考④:フィネス
第6回 ミニブリッジを実戦形式でやってみる
第7回 ブリッジで学ぶ論理的思考①:ビディングシステムの考え方
第8回 ブリッジで学ぶ論理的思考②:1スーターハンドのビディング
第9回 ブリッジで学ぶ論理的思考③:バランスハンドのビディング
第10回 ブリッジで学ぶ論理的思考④:2スーターハンドのビディング
第11回 ブリッジで学ぶ論理的思考⑤:オーバーコール
第12回 ブリッジで学ぶ論理的思考⑥:ディフェンス
第13回 ブリッジを実戦形式でやってみる
第14回 ブリッジを通じて社会活動の幅を広げる
第15回 フィードバック(個別の質問等に対応する)
Evaluation Methods and Policy 平常点(授業への参加状況,実習への取り組み状況,小レポート)により評価を行う。
小レポートについては到達目標の達成度に基づき評価する。
4回以上授業を欠席した場合には、不合格とする。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 予習は特に必要なし。
分かりやすく解説するので,とにかく毎回の出席が重要。
復習をすることで理解が深まり,学習の面白みが増す。
Textbooks Textbooks/References 自作の資料を用いて授業を行う。
References, etc. ゼロからのコントラクトブリッジ, 清水 映樹, (星雲社,2013), ISBN:9784434183799, 入門書。復習に役立ちます。
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