ILAS Seminar :Formulate your own question

Numbering Code U-LAS70 10001 SJ50 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year Mainly 1st year students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Wed.5
Instructor name AKECHI HIRONORI (Graduate School of Education Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 履修生それぞれにとっての大きな問いを意識し、学士課程在籍中の研究で探究可能な問いのもとになるものを見つけること、また、大学生活や研究という作業の中で問いを意識する重要性を理解することを目的とする。

大学での学習は、自分で問いを見つけ、その問いに答えるための方法論や根拠づけの仕方を学ぶという点において大学以前とは異なる。卒業研究では、問いを立て、根拠をもとに問いに対する答えを学術的な作法に従って論文としてまとめることになる。しかし、このような過程に関する学びの場は限られている。この過程の中でもっとも大事であり、その後の探究すべてを方向づけるのは、問いを立てる作業である。そのため、この授業では、履修生が自身にとっての問いを意識し、他者との対話の中で問い自体やその意義を明確化してゆくことで、その後の活動を方向づける一助とする。
Course Goals 自分にとっての問いを多面的に捉え、様々な枠組みの中に位置づけながら、その意義を他者に説明できるようになる。
Schedule and Contents 第1回    導入
第2回    講義:問いを立てることについて
第3~14回 発表と議論:履修生各自の問いについて
第15回   総括
Evaluation Methods and Policy 平常点(50%)と議論への参加(50%)によって評価する。
Course Requirements 履修要件ではないが、授業内で提示する自身の問いとその共有の仕方について2つ要件がある。

1.問いの意味や意義の理解に専門的知識を要する場合、その知識がない人にも理解可能な形で提示すること。
2.問いは、人間、生物、環境、社会に関するもの、もしくは、それらを理解するのに寄与するものであること。

これらは、履修生の間で各自の問いとその意義を互いに理解し合うためのものである。これら2つを満たしづらい問いとして、たとえば、数学や哲学の範疇に入るような問いが考えられる。そのような場合であっても、できる限り専門用語を用いず、また、人間の精神活動や日常生活で起こる物事に結び付けるなど、意義を共有するための工夫をすることによって要件を満たすことは可能である。また、上記の要件は、意味や意義を共有することが難しい問いを否定するものではまったくなく、あくまで授業目的を達成するための要件であることは注記しておきたい。
Study outside of Class (preparation and review) 発表の準備として、学術的な文献を読み、資料を用意するなどの時間が授業時間外に必要となる。どの程度の時間を要するかは履修生各自の意識や探究の方向性などによる。
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