Topics in Theory of Urban Space and Architecture I

Numbering Code U-LAS05 20052 LJ74 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Wed.1
Instructor name NAKAJIMA SETSUKO (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 都市や集落を構成する重要な要素のひとつが住宅である。わが国の歴史を振り返ったとき、住宅がドラスティックに変化したのは近代であった。近代における住宅の変容と展開は、現在のわれわれの住環境へとつながっている。この授業では、近代における住宅の形態(間取り・意匠・構造・材料)と機能,意味の変容と展開を,背景にある社会,文化,技術との関わりから解説する。また,住宅をとりまく居住空間の性格を,そこで繰り広げられた生活行為および都市-郊外といった場所との関係に注意しつつ講述する。
Course Goals 我が国における住宅と住まい方の変遷を理解するとともに、今後の住宅のあり様を考察できる力を養う。
Schedule and Contents 以下の内容について講義する。講義順については前後する場合もある。写真や図面,地図などを用いることで,視覚的,立体的な居住空間の理解を目指す。以下の内容について講義するが、順序は前後することもある。


1   前史:近世の都市住宅と「都市居住システム」 -京都・大阪・江戸の居住空間
2   住宅の近代・生活の近代はどこから始まったのか -居留地の建築と生活
3・4 上流階級住宅にみる伝統の継承と西洋化 -洋館と和館・日常生活と儀礼の空間
5・6 都市住宅の近代的変容 -町家・武家住宅の変容
7・8 庶民住宅の新たな試み -在来住宅の批判と和洋折衷住宅の提案
9   近代数寄者と大規模和館
10・11 住宅博覧会と住宅改良運動 -生活の近代化の啓蒙と文化村の登場
12  郊外住宅地と住宅 -田園都市運動と都市からの脱出
13   集合住宅と都市政策 -同潤会アパートメント・不良住宅地区改良事業
14   多様な住宅づくりの試み -輸入住宅,建築家の提案
15   フィードバック
Evaluation Methods and Policy 授業中に課す小レポート(50%)と,期末のレポート(50%)によって評価する。その際、出席状況も考慮する。
Course Requirements 住宅や生活の歴史に興味があることが条件。
Study outside of Class (preparation and review) 授業前に教科書を読むとともに、授業後には関連図書に目を通していただきたい。
また、授業中に紹介する住宅を最低5か所以上、実際に訪れていただきたい。
Textbooks Textbooks/References 新版 図説・近代日本住宅史, 内田青蔵・大川三雄・藤谷陽悦, (鹿島出版会)
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