Intermediate French A F2106

Numbering Code U-LAS22 20001 SO48 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar (Foreign language)
Target Year 2nd year students or above Target Student For all majors
Language Japanese and French Day/Period Tue.4
Instructor name NISHIMOTO NOA (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course <フランス語圏の文化>

本講義では、自然科学分野について書かれた平易なフランス語の文書を購読します。
初級文法を終えた受講生を対象とし、主に音声(調音音声学的観点からフランス語に出て来る音の発音の仕方)の再確認、教科書の講読と10分弱のフランス語の映像資料を通じた聞き取りと語彙力の向上、フランス語およびフランス語圏に関する理解と広い視野を培うことを目的とします。教科書は1990年代に出版されたものであるため、当時の自然環境問題を当時の視点で論じられています。本講義では現代社会の情勢を踏まえ、批判的視点で読み解いていきます。

本講義では、次の3点について、生態系システムの構成員の一部である我々人間が、今何をすべきか、日本語・フランス語で議論する能力を培うことを目的とします。

(1)生物多様性と言語・文化多様性の関連性
(2)生態系システム、生態系への介入、都市化問題
(3)里山の保全、エコツーリズム、生物遺伝資源問題

教科書はあくまでも基礎的背景とし、映像資料、新聞記事を通じて、日本、南米、中央アジア、バルカン半島、南米、アフリカ諸国、南太平洋の小島嶼開発途上国などより広い地域の事例の観察を通じて、多様な歴史的・文化的・地政学的背景を知ることも本講義の目的とします。
Course Goals 本講義を通じて、(1)フランス語初級文法を終えた学生が、フランス語で書かれたテキストから情報を読み取る力を身につけること、(2)自然と人との関係について、様々な国、地域、民族それぞれの異なる価値観や異なる生き方を学ぶこと、(3)喫緊の課題である地球温暖化、食糧問題、生態系サービスの修復、自然災害といった環境問題について、自身の学んでいる専攻や今後専門とする分野の立場で何ができるか、自分なりの意見や考えを身につけることを目的とする。
Schedule and Contents ※概ね教科書通りに授業は進めていきます。教科書は平易なフランス語で書かれているので、各自単語を調べて、発音し、訳せるようにしておいてください。議題に用いる記事や映像資料は授業当日に提示します。

(1)授業オリエンテーション、フランス語文法の復習、フランス語の発音、簡単なフランス語の書き取り、リスニング
(2)生態系とは何か? 人と自然との共生 名詞の性、名詞と冠詞、形容詞と名詞、不規則な形容詞、どのような語が不規則な活用、例外になりやすいのか?
(3)生態資源、生物遺伝資源と伝統知識、生物多様性と言語・文化多様性(1)
(4)森と人間、熱帯雨林、森林伐採、非人称構文、無生物主語、普遍動詞
(5)(4)の続き、森と人間、生態系システム、複合過去、半過去
(6)森林にとっての”敵”とは? 里山の保全、ジェロンティフ、現在分詞
(7)都市化問題の便益と不便益、都会暮らしと田舎暮らし、再帰代名詞、代名動詞
(8)人の移動、土地の開拓、生物多様性と言語・文化多様性(2)、直接目的補語、間接目的補語の語順の復習
(9)人口問題、生態系システムの構成員の一員としての人間の役割とは?条件法
(10)環境教育、条件法、接続法の典型表現
(11)エコツーリズムとは?西アフリカの自然保護区、生物圏と人間、前未来、単純未来
(12)フランスの環境教育、大過去、時制の一致
(13)フランスの環境教育、フランス語の諺、色彩語彙と比喩表現、日本語の色彩語、世界の色彩語彙
(14)食料問題、生物遺伝資源と伝統知識(別途映像資料、配布資料)
(15)無形文化遺産、民話・寓話に見られる生物と人との関わり(別途配布資料)

※進捗状態により多少内容は前後します。教科書は順番通りに進めます。
適宜、世界各地の事例を授業の冒頭で紹介し、授業中に問題を共有しながら教科書を読み進めていきます。
Evaluation Methods and Policy 平常点(授業への参加、コメントシート、リスニング) 50%
期末レポート 50%
Course Requirements Refer to "Handbook of Liberal Arts and General Education Courses".
Study outside of Class (preparation and review) 初級文法を忘れていても構わないが、この教科書には文法の補足説明は書かれていないため、初級文法の時に使用した教科書を持参し、適宜文法項目を、授業中に参照できるようにしておくこと。単語を事前に調べ、授業中に、音読と対訳ができるように準備しておくこと。
生態学、環境学に関する知識の有無は問わないが、多様な価値観、多様な地域、多様な民族、多様な国際社会問題、宗教問題への知的好奇心があることが望ましい。
Textbooks Textbooks/References Textes de Lecture Pour les Etudiants en Sciences やさしく読める自然科学読み物, Haruhisa Kato et Christian Beaumelou, (朝日出版社,1994)
Related URL http://www.unesco.org/new/fr/culture/themes/endangered-languages/biodiversity-and-linguistic-diversity/
https://www.franceculture.fr/environnement
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