Intermediate German B D2167

Numbering Code U-LAS21 20006 SJ48 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar (Foreign language)
Target Year 2nd year students or above Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Fri.5
Instructor name SUTOU SHUUHEI (Graduate School of Human and Environmental Studies Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course タイトル:「真実」時代の始まりを探る――歴史的テキストを原文で読もう

 みなさんは「ポスト真実」という言葉を知っていますか。「客観的な事実や真実よりも、感情的な訴えかけが多くの人に影響を与え、世論形成に大きなインパクトをもたらしている」という状況を表す言葉として『オックスフォード英語辞典』2016年の「今年の言葉」に選ばれた、いわば世界の流行語です。こうした現象自体、現代の問題として興味深いものではあります。しかし一方で、はたしてそれ以前は「真実」の時代だったのかどうかを改めて問う必要もあると言えます。
 この授業では、上記のような現代の問題を念頭に置きつつ、真実の報道を旨とするジャーナリズムが初めて提唱された18世紀末のヨーロッパにあえてさかのぼり、当時のドイツの人々が「真実」という言葉をどのように捉えていたのかを学びます。練習問題として用意されたドイツ語ではなく、かつてドイツ人が実際に書いた歴史的テキストを原文で読むことにより、当時の人々がどのような状況に置かれ、何を考えたのかを肌で感じてもらいたいと思います。
 中級ドイツ語ですので、初級ドイツ語の知識が必要です。とはいえ、最初は初級ドイツ語の復習や、短いドイツ語の文を訳す練習から初めます。その後、配布するテキストを精読しますが、進度はみなさんの理解度に応じて適宜調整しますので、自信がない人もまずは授業に出てください。このとき、単に「単語の意味を調べる」のではなく、きちんとした日本語に「翻訳」することに挑戦してもらいます。授業では解説や内容についての議論を中心におこないますので、事前の準備が重要になります。原文を丹念に読むことにより、「日本語ではこう書くがドイツ語ではこう書く」といった思考法の違いを学びつつ、日本語の表現力も磨きましょう。適宜、基礎知識をつけるためのミニ講義や、読んだ内容について深く理解するためのディスカッションも予定しています。
 なお、同じ教員による前期授業「ドイツ語IIA」と連関した内容を想定していますので、そちらと合わせて履修することをおすすめします。もっとも、前期とは別のテキストを読みますので、後期だけの受講も可能です。
Course Goals ・ドイツ語で書かれた文章の構造を理解し、内容を読み取った上で、それを人に伝わる日本語に訳すことができる。(技能)
・近代ドイツが置かれた歴史的状況や文化的背景に関する知識を身につける。(知識・理解)
・自分自身の関心や問題意識を持ち、それについて学術的に考察することができる。(態度・志向性)
Schedule and Contents 授業はフィードバック日を含み15回行う。
1.オリエンテーション
2-3.前期の復習
4-14.テキストの読解
15.フィードバック
Evaluation Methods and Policy 成績評価については、平常点(50%)、学期末試験(50%)などに基づくものとする。
Course Requirements Refer to "Handbook of Liberal Arts and General Education Courses".
Study outside of Class (preparation and review) 事前の意味調べ等の予習が重要となる。
Textbooks Textbooks/References 授業中にプリントを配布する。
References, etc. 独和辞典が必要。
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