Critical Thinking on Science, Technology and Society

Numbering Code G-LAS10 80001 LJ36 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Graduate students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Thu.2
Instructor name ISEDA TETSUJI (Graduate School of Letters Professor)
Outline and Purpose of the Course 伊勢田ほか編『科学技術をよく考える』をテキストとして、科学技術と社会の接点で生じるさまざまな問題についてディスカッションを行い、多面的な思考法と、思考の整理術を学んでいく。理系の大学院のカリキュラムでは、科学と社会の関わりについて学ぶ機会はそれほど多く与えられない。他方、東日本大震災後の状況に特に顕著にあらわれているように、科学技術が大きな影響をおよぼす現在の社会において、研究者が自らの研究の社会的含意について考えること、アカデミズムの外の人々と語り合うことの必要性は非常に高まっている。練習問題を使いながら広い視野を持った大学院生を養成することが目的である。
Course Goals ・クリティカルシンキング(CT)という考え方について知り、CTのいくつかの基本的なテクニックを身につけること
・科学技術社会論の概念を学び、それを使って議論ができるようになること
Schedule and Contents 授業はテーマにそったグループディスカッション、全体ディスカッション、講義、演習の組み合わせで行われる。
テキストは以下の10のテーマから構成されているが、本授業ではそのうち6つをとりあげ、関連する知識やスキルとあわせて各2回程度を使って議論を行う。取り上げる題材は受講者の興味も踏まえて決定する。
・遺伝子組み換え作物         ・脳科学の実用化   
・喫煙                ・乳がん検診
・血液型性格判断           ・地球温暖化
・地震予知              ・宇宙科学・技術への公的投資
・動物実験              ・原爆投下の是非を論じること自体の正当性
初回に前半のテーマ3つを決定する。5回目の授業で後半のテーマ3つを決定する。

授業の進行は以下のとおり

イントロダクション(1回)
テーマごとのディスカッション(12回)
まとめとフィードバック(2回)
Evaluation Methods and Policy 3分の2以上の出席が単位発行の最低条件となる。
積極的な授業参加による平常点が70%、提出物の評価が30%で採点する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review)  ディスカッションのテーマとなる箇所は事前に読むこと。また宿題という形で課題を課すことがあるのでそれをきちんと行うこと。
Textbooks Textbooks/References 科学技術をよく考える クリティカルシンキング練習帳, 伊勢田哲治ほか編, (名古屋大学出版会)
References, etc. 哲学思考トレーニング, 伊勢田哲治, (ちくま新書)
新版 論理トレーニング, 野矢茂樹, (産業図書)
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