ILAS Seminar :Introduction to communication
Numbering Code | U-LAS70 10001 SJ50 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | seminar |
Target Year | 1st year students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Mon.5 |
Instructor name | FURUKAWA HIROYUKI (General Student Support Center Senior Lecturer) | ||
Outline and Purpose of the Course |
大学生活や就職活動,さらにその先の社会人として生きていく中で,現代ではやたらと「コミュニケーションスキル」が求められます。「コミュ障」という言葉も広く知られるようになった現代は,コミュニケーション偏重時代と言えるかもしれません。では,「コミュニケーション」とは一体どのようなものなのでしょうか。「コミュニケーションスキル」と言った時には,上手に話せることや,相手と協調できることなどが重視されているように思われるかもしれません。しかし,話すのが苦手であったり,人と一緒に何かをするのが不得意な人もいるでしょう。その人たちは「コミュニケーションスキル」が「劣っている」とか「ない」と言ってしまって良いのでしょうか?「話すのが苦手」な人でも,相手や状況によってはうまく話せる時もあります。そのため,コミュニケーションについて考える際には,どういう時には話しやすいのか,というような自分自身への理解がまずは重要となります。 この授業では「上手に話せるようになる」ことを目指すのではなく,コミュニケーションの基盤となる,自分自身についての理解を深めることを第一の目的とします。そして,コミュニケーションの個別性を理解し,よりよいコミュニケーションとはどのようなものかを考えることを第二の目的とします。 ※2022年度の実施方法や内容については,新型コロナウイルス感染症の影響による大学の方針によって変更する場合があります。 |
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Course Goals |
コミュニケーションは1人だけで行えるものではありません。何かと・誰かとともに行う相互的なものです。そのため,単純に「良い―悪い」「上手―下手」といった次元で理解することはできません。まずは,人と接する時の自分の感情・感覚などに気づくことが目標となります。その上で,自身の気持ちを伝えること,相手が何を伝えようとしているのかを想像すること・耳を傾けることといった相互的なやりとりができるようになることも目標となります。 授業では,これらの2つの目標を達成できるように,個人・グループでのワークを行います。それらのワークを通じて,自身についての理解を深め,さらに自他のコミュニケーションのあり方について理解を深めることを目標とします。 |
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Schedule and Contents |
※以下の授業計画と内容は対面形式で実施する場合のものです。Zoom授業となる場合,変更となる可能性があります。 個人・グループでのワークを中心に行います。また,言葉による伝達だけではなく,身体に直接働きかける素材なども用いながら,自身の感覚を確かめて言葉にすることも行います。様々なワークを通して,コミュニケーションの様々な側面・多層性に気づく機会にできればと思います。 授業予定は以下の通りです(ただし,受講者の様子を見ながら,適宜順番を入れ替えたり,内容を変更する場合があります)。 第1回:オリエンテーション 第2回:自己紹介 第3回:アイスブレイク……人との関わりを始める 第4回:「きく」① 第5回:「きく」② 第6回:「伝える」① 第7回:「伝える」② 第8回:粘土①……自分の感覚を表現する 第9回:粘土②……他者の表現に関わる 第10回:「関わる」① 第11回:「関わる」② 第12回:「話し合う」① 第13回:「話し合う」② 第14回:授業のまとめと振り返り 最終回:フィードバック |
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Evaluation Methods and Policy |
平常点(80点)と期末レポート(20点)で評価します。 【平常点(80点)】毎回の授業に参加し,グループワーク等における活動や話し合いなどにどの程度積極的に関与していたかについて評価を行います。また,授業の中で感じたこと,考えたこと,気付いたことなどを,毎回の授業後に小レポートとしてまとめ,次回授業時に提出してもらいます。レポートで書かれた内容が実習内容に沿っているか,また自身の感じたことなどに基づいて考察されているか,等の観点から評価を行います。 【期末レポート(20点)】授業全体を通して学んだことについて,総合的なレポートを作成してもらい,コミュニケーションや自分自身についての理解の深まり等の観点から評価を行います。 なお,「履修要件」にもある通り,授業を欠席すると,その後の授業参加に支障が出ることがあります。そのため,特別な事情を除いて3回以上授業を欠席した場合には,不合格とします。また,毎回の授業後の小レポートでの振り返りも重要なものと考えますので,小レポートを3回以上提出しなかった場合も不合格とします。 |
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Course Requirements | 本授業を履修するにあたり,事前に履修が望まれる科目はありません。ただし,本授業は実習形式で行う授業で,連続した内容を扱うことがあります。そのため,欠席すると,その後の参加に支障が出ることがあります。やむをえない場合を除き,毎回の出席および,授業への主体的な参加が必要となります。 | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 特別に予習が必要なものはありませんが,授業内容を通して興味を持った内容について自主的に本を読むなど行ってもかまいません。毎回の授業の中で自分が感じたことを丁寧に振り返り,レポート作成に活かすことを心がけてください。 | ||
References, etc. | 参考書・文献については必要な際に授業内で適宜紹介します。 |