ILAS Seminar :World War I in French Literature
Numbering Code | U-LAS70 10001 SJ50 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | seminar |
Target Year | Mainly 1st year students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Mon.5 |
Instructor name | MURAKAMI YUJI (Graduate School of Letters Associate Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
20世紀の起点となった第一次世界大戦(1914-1918)は、フランス文学史においてひとつの転換点をなしている。本講義ではこの戦争が、おもに兵士として前線に赴いた作家たちによって、どのようにして詩、小説、日記、回想録、戯曲、エッセイなどの多岐にわたる作品のなかで描かれているのかを、未来派、アポリネール、アンリ・バルビュス、ロマン・ロラン、セリーヌ、ジオノ、ドリゥ・ラ・ロシェル、テイヤール・ド・シャルダン、アラン、プルースト、シュルレアリストらの作品の抜粋を読解する。 |
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Course Goals | 抜粋と翻訳を通して20世紀フランス文学の代表的作品群に直接触れるとともに、文学作品の批評的読解の基礎を身につける。また、学問的な質疑応答の仕方、小論の書き方を習得する。 | ||
Schedule and Contents |
基本的に以下のプランに従って講義を進める。ただし講義の進み具合や受講者の理解の程度に応じて順序や同一テーマの回数を変えることがある。 第1回~第2回 イントロダクション(第一次世界大戦と西洋文化) 第3回~第4回 アポリネール『カリグラム』読解 第5回~第6回 アンリ・バルビュス『砲火』解説 第7回~第8回 戦争に魅せられた作家たち(ドリゥ・ラ・ロシェル『シャルルロワの喜劇』、エルンスト・ユンガー『鋼鉄の嵐のなかで』、テイヤール・ド・シャルダン「前線の郷愁」) 第9回~第10回 ルイ=フェルディナン・セリーヌ『夜の果てへの旅』解説 第11回~第12回 平和主義の両義性(ジャン・ジオノ、ロマン・ロラン、アラン、ジュリアン・バンダ) 第13回 シュルレアリスムとダダイスム 第14回 戦争と記憶(プルースト『見出された時』、クロード・シモン『路面電車』、カミュ『最初の人間』) 第15回 フィードバック |
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Evaluation Methods and Policy | 授業における議論への参加(50%)、授業における発表の内容にさらに考察を加えたレポート(50%)。到達目標の達成度に基づき評価するが、問題を多角的にとらえた上で、総合的な視点と独自の見解を示すものについては特に高い評価を与える。 | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 配付された資料や文学作品を予め読んで、授業までに自分なりの感想や意見や質問を考えておくこと。 |