ILAS Seminar :Introduction to Philosophy of Religion
Numbering Code | U-LAS70 10001 SJ50 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | seminar | |
Target Year | Mainly 1st year students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Mon.5 | |
Instructor name | IHARAGI DAISUKE (Graduate School of Letters Associate Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course |
本授業では、19世紀に活躍した哲学者ショーペンハウアーの作品を精読しながら、ディスカッションやレポート作成を通じて哲学的思考を深めていく。基本的には演習形式の授業となる。 教科書に指定しているテキスト『幸福について』(新潮文庫)は、もともと『余録と補遺』の一部分をなす「人生知のための箴言(Aphorismen zur Lebensweisheit)」を訳したものであり、原著にはない「幸福について」という一般向けタイトルが付けられて、本邦で版を重ねてきた本である。 この中でショーペンハウアーは、自らの哲学とさまざまな参照項(哲学や文学)に依拠しつつ、よく生きる上で必要な知恵(と彼が考えるもの)を提起している。本授業では教科書の前半部にあたる第四章までを精読する。 必要最低限の情報・知識は授業担当者から伝達するつもりであるが、基本的には参加者ひとりひとりの自発的な議論に委ねたい。 |
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Course Goals | 哲学の古典に書かれている内容をその時代背景とともに理解し、それについて自らが考えたことを他者の前で説明し、そこからのフィードバックを受けて思索を深め、最終的な見解をアウトプットする、という一連の過程を習得する。 | |||
Schedule and Contents |
第1回 ガイダンス(授業方法・教科書の説明、「宗教哲学」とは何か) 第2回 ショーペンハウアー哲学への導入的概説 第3回 『幸福について』第一章の読解・議論 第4~5回 『幸福について』第二章の読解・議論 第6回 『幸福について』第三章の読解・議論 第7~11回『幸福について』第四章の読解・議論 第12回 まとめと補足 精読の成果を踏まえ、残された課題や疑問点について全員で議論する。切りのよいところまで読了できなかった場合、この回を補充に充てることもある。なお、この回にレポート作成の方法に関する簡単なレクチャーを実施する。 第13回 別のアプローチ(1) 第14回 別のアプローチ(2) 第15回 フィードバック(フィードバックの方法は授業中に説明します) |
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Evaluation Methods and Policy | 平常点(50点)と期末レポート(50点)によって評価する。平常点には、授業参加の積極性、プロトコールの担当分などを含む。詳細は初回の授業で説明する。 | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
そのつど指定された該当箇所を十分に読んできた上で授業に臨むこと。分からない言葉があれば辞書等で調べておくことが望ましい。未読の場合は議論についていけなくなることがあるので注意してほしい。 復習への一助として、プロトコール作成を順番で担当してもらう予定である。毎回の冒頭ではこのプロトコールをもとに前回授業の振り返りを行う。 |
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Textbooks | Textbooks/References | 幸福についてー人生論ー, ショーペンハウアー, (新潮文庫, 1958年), ISBN:978-4-10-203301-2 | ||
References, etc. | 参考文献は適宜紹介する。 |