Sociology II
Numbering Code | U-LAS04 10011 LJ45 | Year/Term | 2022 ・ Second semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | All students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Thu.3/Fri.3 |
Instructor name | Haruka Shibata (Graduate School of Human and Environmental Studies Associate Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
自分が生きているこの社会は、どのような「しくみ」で動いているのか? この社会は、これからどうなるのか? この社会で自分が「幸せに生きる」には、どうしたらいいのか? この社会を「より多くの人々が幸せに生きられる社会」にするには、どうしたらいいのか? 社会学は、こういった問題に取り組むために(19世紀西欧を発祥として)築き上げられてきた学問である。したがって社会学は、現代社会を生きる私たち一人一人にとって、「生きる糧」になりうる。 そこで本授業では、社会学的思考法を伝授する。社会学的思考法とは、「社会現象を成立させている『構造とコミュニケーションの相互影響関係』に着目する思考方法」である。本授業では、社会学の基礎研究や応用研究を紹介し、社会学的思考法を用いて話す・聞く・読む・書くトレーニングの機会を設ける。そのことにより、受講生が自分の専門の研究や今後の日常生活において、必要に応じて社会学的思考法を用いて、専門研究をより豊かにしたり、今後の生活をより幸福なものにしたりできるようになることをめざす。 (なお、同教員の前期の「社会学I」よりも応用実践に重点を置いた授業方針となるため、毎回の内容もモードが異なる。) |
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Course Goals | 社会学的思考法を用いて、現代のさまざまな社会現象や自分自身の人生・生活の背景にある「しくみ」(社会構造とコミュニケーションの相互影響関係)を、実践的な水準で分析し説明できるようになる。 | ||
Schedule and Contents |
基本的に、以下の計画に従って講義を進める。ただし、受講者の状況などに応じて、順番や内容を変更する可能性がある。 また、社会学的思考法を用いた「話す」「聞く」「書く」「読む」ができるようになるために、質疑応答、討論、ピア・レビュー(レポートの下書きをグループで検討しあう)などのアクティブラーニングを行う。 第1回 これからの社会はどうなるのか 第2回 社会学の基礎(1)定義・意義・背景――PDFテキスト第1章 第3回 社会学の基礎(2)主要諸理論――PDFテキスト第2章~第5章5.1 第4回 社会学の基礎(3)資本主義と社会保障の起源(1)――『子育て支援と経済成長』第4章114~133頁(PDF配布) 第5回 社会学の基礎(4)資本主義と社会保障の起源(2)――『子育て支援と経済成長』第4章134~149頁(PDF配布) 第6回 サンプルレポートを用いたレポート評価練習 第7回 社会学の応用(1)幸福の社会学(1)――PDFテキスト第11章 第8回 社会学の応用(2)幸福の社会学(2)――PDFテキスト第12章~第13章 第9回 社会学の応用(3)社会保障の効果(1)――「子どもの貧困と子育て支援」(PDF配布) 第10回 ピア・レビュー活動(学期末レポートの下書きを持参) 第11回 社会学の応用(4)社会保障の効果(2)――内閣府「選択する未来2.0」講演資料(PDF配布) 第12回 社会学の応用(5)AIがもたらす未来(1)――「〈不可知性〉の社会」244~260頁(PDF配布) 第13回 社会学の応用(6)AIがもたらす未来(2)――「〈不可知性〉の社会」260~272頁(PDF配布) 第14回 これからの社会をどう生きるか、どう変えるか 第15回 フィードバック(詳細は授業中に説明) |
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Evaluation Methods and Policy |
「ほぼ毎回の確認テスト」(30点)と「ほぼ毎回の振り返りシート」(30点)、「レポート下書き」(10点)、「学期末レポート」(30点)により評価する。 ただし、「レポート評価練習とピア・レビュー活動の両方への参加」をしなかった受講生の学期末レポートは、0点とする。 |
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Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
予習は、次回に扱う文献が指定されていれば、それを事前に読んでおくこと。事前に文献を読んでいることを前提に授業を進めるとともに、授業冒頭で確認テストをほぼ毎回行う。文献が指定されていなければ、次回の内容と関連する本やニュース記事、ドキュメンタリー番組などをできるだけ通読・視聴しておくこと。 復習は、毎回の授業内容をふりかえり、関連情報を調べること。不明点については、授業中かPandAフォーラムで教員に質問すること。 毎回の予習・復習の時間配分は、予習120分(平均)、復習120分を目安とする。 |
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References, etc. |
子育て支援が日本を救う――政策効果の統計分析, 柴田悠, (勁草書房), ISBN:4326654007, 社会政策学会の学会賞を受賞。日経新聞・朝日新聞・読売新聞などで書評・インタビューが掲載。 子育て支援と経済成長, 柴田悠, (朝日新聞出版), ISBN:4022737069, 朝日新書606。日経新聞・朝日新聞・読売新聞などで書評・インタビューが掲載。 |
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Related URL | https://sites.google.com/site/harukashibata/profile |