Readings in Humanities and Social Sciences (All Faculties, English)-E1 :American Film and Visual Culture
Numbering Code | U-LAS03 10001 SB48 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar | |
Target Year | 2nd year students or above | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Tue.3 | |
Instructor name | KINOSHITA CHIKA (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | David Bordwell, Kristin Thompson, and Jeff Smith, Film Art: An Introduction (New York: McGraw Hill)は、映画研究入門の最良の教科書として高い評価を維持し、12版を重ねている。本書は日本語をはじめとした各国語に翻訳されているが、アメリカの大学生をターゲットとしているため、ハリウッド映画についての関心と初歩的な知識を前提としつつ外国の名作映画を積極的に紹介するという方針をとっており、「アメリカの映画文化入門」という側面も持つ。本授業では、Film Artを教科書として、1)映画を中心とした映像作品をよりよく「見る」「聴く」ための技法を学び、映像作品の形式を論じる上で必須のテクニカルな概念・用語を英語で習得するとともに、2)「アメリカの大学生なら誰でも知っている」と考えられる映画作品や文化的背景について学ぶ。具体的には、まずアメリカ映画1作品を鑑賞し、その作品を基本的な題材として、Film Artの映画美学・技法についての章を読み進め、映像クリップを使った解説と講義、ディスカッションを通して、英語表現と映像文化についての理解を深める。学期末には1-2分の映像クリップのshot by shot analysisに演習形式で取り組んで提出し、形式分析と有機的に結びついた作品論を最終課題とする。 | |||
Course Goals |
・アメリカの大学生を対象として書かれた英語をある程度まとまった量読むことで、和訳せず英語として理解する力を身につける。 ・1本の映画作品を実際に鑑賞し、映画という視聴覚芸術に対するリテラシーを育む。 ・映像クリップ分析の概念と技法を、英語文献を通じて習得する。 ・映画をはじめとした物語映像作品に対する様々なアプローチを学ぶ。 ・アメリカの映画文化について基本的な知識を習得する。 ・その結果、より充実した映画体験を獲得する。 |
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Schedule and Contents |
・英語圏の大学の一般教養科目で読む程度の英語に触れ、理解力を培う。 授業計画は以下の通り。 <Part 1: Introduction> 第1回 自己紹介、教科書および授業の進め方の説明 第2回 映画鑑賞 第3-4回 part 1, chap. 1 Film as Art: Creativity, Technology, and Business <Part 2: Narrative Structure> 第5回 chap. 2 The Significance of Film Form 第6回 chap. 3 Narrative Form, ecerpt <Part 3: Film Style> 第7回 chap. 4 The Shot: Mise-en-Scene 第 8回 chap. 5 The Shot: Cinematographjy 第 9回 chap. 6 The Relation of Shot to Shot: Editing 第10回 chap. 7 Sound in the Cinema 第11回 chap. 8 Summary: Style and Film Form <Part 4: Film Analysis and Criticism> 第12回 Shot by Shot Analysis 演習 第13回 chap. 11 Film Criticism: Sample Analysis, excerpt 第14回 レポート案ディスカッション 第15回 レポート試験 第16回 フィードバック ・履修者は、毎回上記の指定部分を読んで予習してくること(「授業外学習」参照)。 ・授業中は積極的に授業に参加すること。 |
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Evaluation Methods and Policy |
授業への積極的な参加: 20% 課題(映画コメント、shot by shot analysis): 30% レポート試験(作品論): 50% |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) |
・毎週、範囲(20-30ページ程度)を読む。なお、本書は映画研究の教科書であり、内容の把握が最重要の課題なので、読解にあたって翻訳の助けをかりてもかまわないが、講義・演習は英語版をもとに行い、英語表現などについても解説する。 ・わからない専門用語や固有名があれば、まずは教科書のGlossary(用語集)で確認し、さらにインターネットを英語で検索してみる。検索の方法や推奨するウェブのデータベースなどについては第1回授業で紹介する。 ・教科書に出てくる作品をはじめ、多くの映画を授業外で見ることを勧めるが、単位を取るための必須要件ではない。 |
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Textbooks | Textbooks/References | Film Art: An Introduction, David Bordwll, Kristin Thompson, and Jeff Smith, (McGraw Hill Higher Education), ISBN:1260565661 | ||
References, etc. | フィルム・アート -映画芸術入門, デヴィッド・ボードウェル、クリスティン・トンプソン, (名古屋大学出版会), ISBN:1259253317 |