Readings in Humanities and Social Sciences (All Faculties, English)-E1 :The Emergence of the Human Language Faculty
Numbering Code | U-LAS03 10001 SB48 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar | |
Target Year | 2nd year students or above | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Tue.4/Thu.3 | |
Instructor name | FUJITA KOJI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 言語は現生人類だけが持つ生物学的形質であり,思考とコミュニケーションをはじめ,人間の知的活動の大部分を支えている.この言語が人類進化において最初どのようにして誕生したかは永遠の謎とされてきたが,近年の学際的な進化言語学 (evolutionary linguistics) の発展により,次第にその経緯が明らかになってきた.この授業では,言語の起源・進化研究の経緯や展望を学び,人間とはどういった種であるのかを考える. | |||
Course Goals | 比較的平易な英文テキストを速読形式で読み進め,言語進化という問題に対する理解や関心を深める.また従来は文系の学問だとされた言語学が,今や自然科学系を巻き込んで学際的な分野として発展しているという現状を把握する. | |||
Schedule and Contents |
毎回,テキストを読み進め,言語の起源・進化を巡ってどのような研究が行われ,何が分かったか,未解決の問題は何かを理解する.言語学だけでなく,進化生物学や比較認知科学,遺伝学,脳科学,人類学,霊長類学など関連する多くの他分野にも触れる.受講者にはパラグラフごとに要点をまとめて授業中に報告してもらう場合がある.扱う主なトピックとして以下のものがある. ・ 類人猿先史 ・ 氏と育ちと言語(遺伝子と文化,本能と学習,言語とは?) ・ 前言語的概念(今・ここを超える,抽象的思考へ) ・ 強力な文法エンジンの構築(シンタクス,最初はトリのように歌っていた?) テキストは平易な入門書であるが,専門用語も少なくないので,十分な下調べが必要である.映像なども併用し,変化のある授業を心がける. フィードバックを含め15回の授業をおこなう. |
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Evaluation Methods and Policy | 毎回の提出課題 (70%)と定期試験(30%)に基づく. 5回以上欠席した場合は成績評価の対象としない. | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業では和訳はできるだけ避け,内容についての考察や(批判的)検討が中心になるので,英語について分からない箇所などはあらかじめチェックしておき,授業で確認することが望ましい. | |||
Textbooks | Textbooks/References | The Origins of Language: A Slim Guide, James R. Hurford, (Oxford University Press), ISBN:978-0198701880, ペーパーバック版を使用 |