ILAS Seminar :Exercise on Human Space Activities

Numbering Code U-LAS70 10001 SJ50 Year/Term 2022 ・ Intensive, First semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year Mainly 1st year students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name Takao Doi (Graduate School of Advanced Integrated Studies in Human Survivability Program-Specific Professor)
YAMASHIKI YOUSUKE (Graduate School of Advanced Integrated Studies in Human Survivability Professor)
Outline and Purpose of the Course 有人宇宙活動は高度な工学、理学のみならず、医学、倫理学、法学等、幅広い分野の有機的連携を必要とする総合科学であり、「有人宇宙学」は有人宇宙活動に関わる全ての分野を学問として大系的にまとめていく新しい学問である。実習では、集中講義形式を用いて、系外惑星を観測する天体観測実習、生命(植物)に対する重力の影響を観察する模擬微小重力実験、人工衛星を使った宇宙無線通信実験、宇宙滞在の特殊な環境について体験を通じて学ぶ閉鎖環境実習を行う。宇宙ミッションを模擬したスケジュールに沿って計6日間体験してもらい、分野横断型学習から有人宇宙活動に関する包括的な視点と基礎知識を身につける。
Course Goals 天体観測実習では天体に関する正確な知識を獲得するとともに、自分の力で観測するための基礎的な技術を身につける。模擬微小重力実験では、重力に対する植物の応答を観察することで微小重力状態が生命に与える影響について好奇心と探究心を持てるようにする。宇宙無線通信実験では、無線の原理を理解して人工衛星を使った通信技術を習得する。実験閉鎖環境実習では宇宙での生活環境について体験を通して理解し、人間が宇宙に展開する意義・問題点を考える。
Schedule and Contents オリエンテーション#1:2022年5月14日 合宿概要講義
オリエンテーション#2:2022年6月11日 合宿準備-ハンズオン訓練(体験訓練)
オリエンテーション#3:2022年7月9日 合宿準備-ハンズオン訓練(体験訓練)
オリエンテーション#4:2022年8月27日 合宿準備-ハンズオン訓練(体験訓練)
オリエンテーション実施場所:北部総合教育研究棟506号室

有人宇宙学実習:2022年8月28日-9月3日
実施場所:京都大学飛騨天文台
実施内容:8月28日:移動(飛騨天文台着)、合宿開始
     8月29日-9月3日:各種講義、実習開始(天体観測実習/模擬微小重力実験/宇宙無線通信実験/閉鎖環境実習)
     9月3日:成果発表、合宿終了、帰着

1.天体観測実習
天体の講義の後、星雲・星団・惑星の夜間観測を行う。夜間観測では、3人ずつのチームを作り、1チーム2-3時間の観測をする。全観測終了後、チームごとに観測結果を解析する。

2.模擬微小重力実験
重力の生物に与える影響の講義の後、クリノスタット(模擬微小重力発生装置)を使い、植物の初期成長実験を行う。初期成長実験では、3人ずつのチームを作り、1チーム毎に1台のクリノスタットを使用する。初期成長実験終了後、チームごとに実験結果を解析する。

3.宇宙無線通信実験
無線の原理及び人工衛星の軌道についての講義の後、実際に小型アンテナとトランシーバーを使って衛星からの電波を受信することを試みる。小型アンテナの向きや無線周波数を変化させることによって、電波強度がどのように変化するかを調べる。

4.閉鎖環境実習
宇宙環境が人間に与える影響の講義の後、与えられたスケジュールに沿って各実習・実験を行う。時間経過に従って増大するストレスによって、仕事能率がどのように変化するかを体験する。また、チームワークを作る努力をするのと同時に、自分及びチームの行動を解析する。
Evaluation Methods and Policy オリエンテーション#1・2・3・4及び天体観測実習、模擬微小重力実験、宇宙無線通信実験、閉鎖環境実習に積極的に参加したかで各10点(計50点)、各実習をまとめたレポートで50点を与える。独自の知見・工夫が見られるものについては、高い点を与える。オリエンテーション#1・2・3・4及び全実習期間に参加できることが単位取得の条件となる。
Course Requirements 宇宙総合学の履修を推奨する。
Study outside of Class (preparation and review) 実習前に参考資料を配布する。実習までに読んでおくこと。
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