Readings in Humanities and Social Sciences (Law, English)II-E1

Numbering Code U-LAS03 10007 SB48 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Seminar
Target Year 2nd year students or above Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Thu.2
Instructor name TAKATANI CHIKA (Graduate School of Law Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 法学・政治学に関する英語の専門論文を精読することにより、基礎知識を身につけるとともに、正確かつ批判的に外国語の論文を読む訓練を行う。
 この授業では、前近代から近代への過渡期における法秩序のダイナミズムを扱う論文をテキストとして精読する。前近代社会の慣習・秩序と、近代の法・裁判・公権力、それぞれの機能に着目し、多様な社会における秩序形成のあり方について理解を深める。
Course Goals 法学・政治学に関する英語の専門的文献を精読することにより、外国の法・政治に関する基礎知識を獲得するとともに、正確かつ批判的に外国語文献の原書を読むための技術を身につける。
Schedule and Contents 前近代から近代への過渡期における法秩序のダイナミズムを扱う論文をテキストとし前近代社会の慣習・秩序のあり方について、近代の法・裁判・公権力と対比しながら、多様な社会における秩序形成のあり方について理解を深める。 その中で、宗教・儀礼といった、近代においては「非合理的」あるいは「伝統的」とみなされてきたものが、実際にはきわめて重要かつ合理的な機能を担っていたことを学ぶ。

第1回 イントロダクション・授業の狙い
 前近代社会における裁判の一つのあり方としての「神判」を題材とし、ヨーロッパ中世における神判の機能と近世・近代におけるその廃止について、またその背景にある精神性について学び、マックス・ウェーバーの「近代=呪術性からの脱却」について考える。 授業参加者には分担して翻訳を行ってもらう。

第2回以降
Robert Bartlett“Trial by Fire and Water: The Medieval Judicial Ordeal”の1~4章をテキストとし、中世の法や裁判における神判の役割、その背景にあるさまざまな紛争解決システム、さらにその基盤となる社会の名誉・モラル・儀礼などの役割を総体的に学ぶ。また日本古代・中世における神判との比較を行う。
 第2~3回 中世初期、ゲルマン諸国家の神判
 第4~7回 カール大帝と神判
 第8回   日本神判史との比較
 第9回~14回 神判盛期から廃止へ 宗教と法の精神史 

第15回 試験

フィードバック(試験の意図を解説し、参考文献等を適示して学生の自習を支援する)
Evaluation Methods and Policy 定期試験(筆記)70%
平常点評価(出席状況、授業内での報告内容)30%
授業における報告を行うことは必須
Course Requirements 外国文献講読(法・英)は専門への導入コースなので二回生以上を対象とする。
Study outside of Class (preparation and review) 授業では、毎週、輪読形式でその精読を行う。受講生が割り当てられた担当部分について日本語訳を発表し、それに教員が解説・補足を加えるかたちで進める。すべての受講生が必ず予習をして臨み、当てられた受講生以外の受講生も適宜、意見・質問を出すこととする。
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