Readings in Humanities and Social Sciences (Law, English)II-E1
Numbering Code | U-LAS03 10007 SB48 | Year/Term | 2022 ・ Second semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Seminar | |
Target Year | 2nd year students or above | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Tue.3 | |
Instructor name | SUDA MAMORU (Graduate School of Law Associate Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course |
国家は、私人の活動に関与することを通じて、公益や私益を維持ないし向上させる任務を有する。そのために採用される規制や助成の手法は、私たちの権利との関係で、様々な問題を引き起こす。たとえば、事業者に対する補助金の給付には、私人の自主的な活動を支援する側面と、その活動を国家が望むように方向付ける側面、そしてそれにより公益を実現しようとする側面がある。 今期は、相当数の2回生にとってすでに親しみがあると予想される、表現の自由論を素材に、こうした問題を考える。具体的には、Mark Tushnet, Advanced Introduction to Freedom of Expression, 2018の、Justification for regulating speech 及び Subsidies and content-neutral regulations の章を精読する。 授業は、普段の法律学の学びとの接点も意識しつつ、わが国の憲法・行政法に関する知識も伝達しながら行われる。関係科目を履修済ないし履修中である必要はなく、専門知識も前提としないが、これらの分野に関する興味・関心がある学生に履修を勧める。 |
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Course Goals |
1. 外国語文献の報告や議論を通じ、学問的作業としての文献読解に親しむ。 2. 法学に関する比較的専門的な文献から、日頃の法律学の学びを深める知見を得る。 3. 他国の制度や理論をわが国のそれとを比べることで、比較法の考え方に親しむ。 |
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Schedule and Contents |
第1回 導入 授業の進め方や成績評価方法を説明したのち、外国語文献に触れる意義を考える。 各回の報告担当者も、ここで決定する。 第2回~第13回 文献の精読 報告者(授業期間中少なくとも一回は担当)は、前日までに担当箇所の和訳を提出し、当日に報告を行う。 その後、それに基づき教室全体で議論を行う。 第14回 まとめ 前回までで学んだ内容から論点をいくつか抜き出し、復習する。 その際、問題相互間の結びつきやわが国との比較といった視点も重視する。 第15回 期末試験 筆記試験を行う。和訳および論述問題を出題する。 第16回 フィードバック 期末試験の結果を示すとともに、解説を行う。 |
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Evaluation Methods and Policy | 期末試験(70%)、担当回での和訳および議論の内容(25%)、担当回以外での議論への貢献(5%)により評価する。 | |||
Course Requirements | 外国文献講読(法・英)は専門への導入コースなので2回生以上を対象とする。 | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 訳文の作成に際しては、語義や文法、文章の論理構造を正確に把握し、それを適切な日本語で表現する努力を惜しまないこと。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | Advanced Introduction to Freedom of Expression, Mark Tushnet, (Edward Elger, 2018), ISBN:978-1-78643-716-7, 開講時に必要部分のコピーを配布するため、購入は求めない。 |