Prejudice, Discrimination, and Human Rights

Numbering Code U-LAS04 20001 LJ45 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Mon.5
Instructor name SATOU TOORU (Institute for Liberal Arts and Sciences Program-Specific Professor)
TOYOFUKU SEIJI (Part-time Lecturer)
OKUMOTO TAKEHIRO (Part-time Lecturer)
KATOU TOSHIHIRO (Part-time Lecturer)
MAKINO MASAKO (Part-time Lecturer)
ENOI YUKARI (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 人間社会における偏見と差別に関わる諸問題を人権の観点から学問的に解明し、教授することは、大学として果たすべき重要な基本課題であるとの認識に立ち、本学学生に人権問題に関する概論を教授するため、全学共通科目「偏見・差別・人権」を開講する。
Course Goals 講義を通じて社会における偏見と差別についての認識を深めると同時に、人権問題を自ら考える機会とする。
Schedule and Contents 以下の5つのテーマを取り上げ、それぞれのテーマに関する講義を行う。
状況により、遠隔授業とすることがある。

①豊福誠二 現代社会における人権の問題
本講座では、まず、弁護士である講師が「人権とは何であるか」について概説をする。その上で、近時みられる「ヘイト・スピーチ」の現状を紹介し、なぜこのような現象が発生するのか、どのような被害があるのか、法的規制はどうあるべきかについて考える。

②榎井縁 外国人に関する問題
京都には数多く住んでいる在日コリアンが暮らしている。彼らはどのような経緯で日本社会、そして京都に住むに至ったのか、帰化するか否かの選択の背景に何があるのか、ジェンダーによる違いは何かを考える。最終回は、「偏見」とはそもそも何なのか、「マイクロアグレッション」の概念を紹介して、身近で無意識の差別や偏見をなくすにはどうすればよいのかも、ともに考えたい。

③奥本武裕 被差別部落に関する問題
部落差別は、同一の文化を有する人びとのなかで、些細な差異を拡大(あるいは差異を捏造)することで形成された、世界史的にみても稀な差別だといわれる。こうした差別の成立過程、自由・平等などの理念を基調とする現代社会になお残存している理由、問題解決の道筋について、歴史や現状のなかに分け入ることで探っていきたい。


④加藤寿宏 障害(disability)に関する問題
地域の学校に在籍する児童・生徒のうち発達障害(自閉症スペクトラム障害、限局性学習障害、注意欠如・多動性障害)の可能性のある者は、6.5%といわれている。しかし、発達障害と定型発達との境界は明確ではなく、スペクトラム(連続帯)であることから、診断がつかない者も含めると、その割合はかなり多く、発達障害はもっとも身近な障害であると言える。また、発達障害者の中には、優れた能力がある者も多く、大学や職場で出会う機会も多い。しかし、発達障害は目に見えない障害であるため、偏見・差別が生まれやすい。本講義では視聴覚教材等も活用し発達障害についての理解を深める。

⑤牧野雅子 ジェンダーに関する問題
ジェンダーに基づく暴力(Gender Based Violence: GBV)のひとつである性暴力を取り上げる。性暴力とは何か、性暴力はどのようにみなされてきたのか、被害を語りにくいのはなぜか等について、統計や資料を用いながら歴史を遡って解説し、性暴力を根絶するためには何が必要かをともに考える。


《期末試験》

フィードバック

授業回数はフィードバックを含め全15回とする。

※コーディネーター:佐藤 亨 国際高等教育院特定教授
Evaluation Methods and Policy 毎回の小レポートと定期試験で成績評価を行う(小レポート40点、定期試験60点)。
なお、8回以上の出席を定期試験の受験資格とする。状況によって定期試験をレポート試験に代えることがある。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 講義内容の復習を行うこと。
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