Sociology II

Numbering Code U-LAS04 10011 LJ45 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Fri.5
Instructor name Akinari Takahashi (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 本講義は、社会学の現代的諸理論(具体例は授業計画を参照)を紹介・解説し、さらにその応用可能性について考察する講義である。
「社会学」への導入として、社会学が対象とする様々な社会的領域を横断的に紹介する方法もあれば、社会学の由来や歴史を遡ってその系譜を明らかにして示す方法もあるだろう。本講義は後者に属する。
「社会学をする」ということは、対象となる社会的現象を措定、記述、解釈、あるいは説明することだが、そのためには「理論」という見方を学び身につけることが必要である。
ところが社会学一般に共通する標準理論というものは、自然科学や経済学と違って、(未だ)存在しない。したがって社会学では、多種多様な諸理論を渉猟しながら、自身の関心や対象の性質にふさわしいものを選択していくことになる。
本講義では、現代(主に1970年代以降)の英語圏、フランス語圏、あるいはドイツ語圏で展開されてきた(または再評価されてきた)代表的な社会学理論(家)をとりあげるとともに、わたしたちが生活している現下の(日本)社会においてどのように応用することができるか(あるいは、できないか)について受講生と一緒に考察していきたい。
Course Goals 1)社会学の現代的諸理論の諸概念および諸命題について、具体的な応用事例を挙げて説明することができる
2)社会学の現代的諸理論を用いて、現代の具体的な社会的現象について記述、解釈、または説明をすることができる
3)ある社会学的な分析について、理解、要約、および批判をすることができる
Schedule and Contents 01. 社会学理論の伝統・収斂・拡散(「社会学Ⅰ」の復習)
02. 意味と解釈01(プラグマティズムからの影響)
03. 意味と解釈02(現象学からの影響)
04. 合理的選択
05. 機能とコンフリクト
06. 近代化と世界システム
07. 構造化理論
08. コミュニケーション的行為の理論
09. 社会学的システム理論
10. 主体と構造
11. 界・資本・ハビトゥス
12. 知・権力・主体
13. 社会学の時代診断
14. 現代理論の比較
15. フィードバック
Evaluation Methods and Policy 平常点評価(アサインメント提出)100%
なお提出されたアサインメントにはすべて、4段階評価を行う。
Course Requirements 本講義は全回生向けのため、履修するために必要な科目はない。
ただし、本講義は社会学を支える理論的基礎を扱うので、以下の科目を1つ以上履修済み、または同時に履修していることを推奨する。より有機的に社会学の理解が深まるだろう。
特に同じ担当者(高橋)の「社会学Ⅰ」を履修していることを強く推奨する。

社会学各論Ⅰ、社会学各論Ⅱ、社会学基礎ゼミナールⅠ・Ⅱ、社会学演習
ILASセミナー:社会学Ⅰ、社会学Ⅱ、社会学入門
Study outside of Class (preparation and review) 本講義では隔週ペースでアサインメントを課すので、それをもって復習および予習とする。
References, etc. Social Theory: Twenty Introductory Lectures, H. Joas & W. Knoebl, (Cambridge University Press), ISBN:978-0521690881, 20世紀後半の主要な社会理論を網羅的に解説している教科書。ドイツ語原文からの英訳。
新しい社会学のあゆみ, 新 睦人 (編), (有斐閣), ISBN:978-4641123021, 日本語で読める社会学の現代的諸理論の入門書。
社会システムとメディア 理論社会学における総合の試み, 高橋顕也, (ナカニシヤ出版), ISBN:978-4779510533, 授業担当者の著作
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