ILAS Seminar :Chemistry of fighting organisms
Numbering Code | U-LAS70 10001 SJ50 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | seminar |
Target Year | 1st year students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Tue.5 |
Instructor name | MIYASHITA MASAHIRO (Graduate School of Agriculture Associate Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
生物はのんびりと生きているわけではなく、常に他の生物との競争にさらされ、必死に生き延びている。このような「たたかい」の場において、生物は攻撃のために、またある時は防御のためにいろいろな化学物質を使っている。このような化学物質は、敵対する生物から見ると「毒」であり、強烈な作用を持っている。人類は、これらの化学物質をうまく利用することで、優れた薬(医薬・農薬)を作ってきた。 本セミナーでは、生物間の「たたかい」に関係する化学物質について学ぶとともに、その作用の仕組みを利用した薬について討論し、理解する。また、そのような化学物質がどのような実験手法によって見つけられているかについての実習も行う。 |
||
Course Goals |
・生物の持つ毒、つまり生理活性物質の意義を理解あるいは推察する。 ・生物毒由来の様々な薬についての知識を得る。 ・生物由来の化学物質を発見するための実験手法について理解する。 ・自ら調べた生物毒に関する情報を、分かりやすくかつ興味を引くように発表する手法を学ぶ。 |
||
Schedule and Contents |
まず、以下の各トピックスについての講義および討論(計8回)を行う。 ・生物間の攻撃と防御にまつわる化学物質 ・獲物を捕らえるための化学物質(サソリ・クモ・ヘビ・ハチなどの毒) ・防御のための化学物質(さまざまな生物のもつ抗菌性物質) ・生物の毒から見つけられた医薬・農薬 ・生物由来化学物質の研究に必要な分析技術 また、実際に研究に使用している機器を用いて、毒成分の分析を体験する(1回)。 さらに、毒に関係する話題から各自一つ取り上げ、それについて調べた内容について発表してもらい、そのおもしろさや疑問点をみんなで議論する(計5回)。 また各自の発表を通じて、聴衆に内容を的確に伝えるためのプレゼンテーションの技術を学ぶ。 授業回数はフィードバックを含め全15回とする。 |
||
Evaluation Methods and Policy | 出席状況・授業態度・積極性(50点)、発表内容(50点)により評価する。 | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 発表の担当となった時に資料作成・話す内容についての準備をしっかりとすること。 |