Interdisciplinary Sciences :Life and Society (Collaboration of Technology, Ethics for Sustainable and Healthy Society)

Numbering Code U-LAS60 10001 LJ17 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Wed.4
Instructor name OGAWA JIYUN (Graduate School of Agriculture Professor)
YAMASHITA FUMIYOSHI (Graduate School of Pharmaceutical Sciences Professor)
MIYAZAWA TAKAYUKI (Institute for Frontier Life and Medical Sciences Associate Professor)
SATOU KEIKO (Graduate School of Medicine Project Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 20世紀後半からの生命科学の進展は著しく、その成果をもとに劇的な技術革新がなされてきた。その多くの応用例が私たちの身のまわりに存在しているが、そのことを意識する機会は少ない。そこで、授業では生命科学の進歩と人の生活に着目し、具体的なテーマをいくつか挙げて解説する。さらに、それらの先端技術が現代社会にもたらす新たなリスクやその解決法などについて議論をおこなうことで、私たちの生活と生命科学の関わりについて多面的にとらえられるようになることを目的とする。
Course Goals 現代社会において、生命科学が私たちの生活にどのように関わっているのかを、技術の側面のみならず倫理的・法的観点なども含めて多面的に理解する。また、ディスカッションを通じて、答えを求めることの難しい問題について総合的に考察する能力を養う。
Schedule and Contents 3つのテーマについて講義し、最後に全てのテーマをとおして考えられる問題について総合ディスカッションをおこなう。また、各講義の終わりあるいはトピックスの切れ目に、グループディスカッション等をおこなう。

●ガイダンス (第1回: 小川)

●テーマ1:生命科学の視点からみた生物 (第2回~第3回: 小川)
本テーマは、生命科学の基礎となる、遺伝子やタンパク質などの物質を基盤にした生命観への理解を深めることを目的とする。

●テーマ2:技術の側面からみた生命科学 (第4回~第8回: 小川、山下、宮沢)
生命と社会のつながりについて、バイオサイエンス・バイオテクノロジーの観点から、以下のテーマにつき解説、議論する。

・生命・食料・環境を支える生物機能応用(小川)
人は生物の機能を食品生産、化成品生産、環境保全など様々な産業に利用してきた。私たちの暮らしに役立つ生物機能利用に焦点をあて、その有効性と安全性について理解を深める。

・バイオ医薬品と健康医療(山下)
バイオ・ナノテクノロジーの進歩により種々の難治性疾患に対する革新的なバイオ医薬品が誕生している。これらバイオ医薬品が医療社会にもたらす影響について、有効性・安全性・経済性など多面的な視点から考察する。

・生態系におけるウイルスの存在意義(宮沢)
ウイルスはヒトを含む動物や植物の病原性因子として発見され、制圧すべき対象として研究されてきた。しかし最近の研究により、ウイルスが生物の進化に関わってきたことや、生体内因子として役に立っていることが明らかになりつつある。ウイルスはどのようにして出現し、今、どのように生き物と相互作用しているのか、最新知見を紹介しながら考察してみたい。

●テーマ3:社会との関わりからみた生命科学 (第9回~第12回:佐藤)
医療技術の発展は、人間の健康の回復・増進に大きく貢献したが、新たな悩ましい問題も起こしている。我々は医療技術とどう付き合ったらよいのか、倫理的・法的・社会的観点から、解説、議論する。
・人間を対象にした研究はどうあるべきか
・医療技術がもたらした光と陰-終末期の延命治療をどうするか
・幹細胞の臨床応用は、何をどこまでやってよいのか

●総合ディスカッション (第13回~第14回:小川)

●フィードバック (第15回:小川)
Evaluation Methods and Policy 平常点、討論での発表およびレポートの内容などを総合して評価する。詳細は授業中に説明する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業内容を復習し、発表前には準備の時間をとること。
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