ILAS Seminar :Introduction to field work for African Area Studies
Numbering Code | U-LAS70 10001 SJ50 | Year/Term | 2022 ・ Intensive, First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | seminar |
Target Year | Mainly 1st year students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period |
Intensive [Lectures] 5th period on April 11, May 30, June 6, June 13, [Experimental practice] June 4-5 |
Instructor name |
KANEKO MORIE (Graduate School of Asian and African Area Studies Associate Professor) KONDO YUKIKO (Graduate School of Asian and African Area Studies Assistant Professor) |
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Outline and Purpose of the Course | このセミナーでは、アフリカの人びとが日々自然環境と関わるなかで培ってきた在来知(Local Knowledge)に注目し、座学や実習などを介してフィールドワークという手法を経験的に理解することを目的としている。その手法を実際に理解するために、座学を受講したうえで、琵琶湖周辺にある漁村を訪問し、人びとと湖との関わりについてインタビューや参与観察を中心としたフィールド演習を実施する。フィールドワークで得られた情報や植物標本の作成など収集したデータを整理したうえで、受講者がフィールドワークの成果を発表する。セミナー終了時には、受講者がアフリカにおいて具体的にフィールドワークをおこなうイメージをもつと同時に、フィールドワークを介して私たちが生きる世界を理解し、人びとの日常生活にもとづいてグローバルに展開する課題に対する姿勢や見方を確立することが最終的なねらいである。なお、新型コロナ感染症のため、沖島にて実習を実施することが難しい状況の場合は、学生が受講の仕方を選択できるようハイフレックス型(受講生が希望に応じて対面もしくはオンラインを選択できるように講義を提供)で実施予定。 | ||
Course Goals |
このセミナーを履修することによって以下の三つの目標に到達することを目指す。 (1)現代アフリカに暮らす人びとがさまざまな環境との関わり方を基盤にして生成・変化・創造させてきた経験的な知の実践に注目し、それを概念化した「アフリカ在来知」について理解することができるようになる。 (2)琵琶湖周辺のヒトと自然に関わる生態環境を観察して記録するための手法をみにつけることができるようになる。受講生の希望に応じて、植物資源にかかわるデータ収集の方法(植物採集や標本の作成など)についてもとりくむ。 (3)漁労活動や副業的な活動なども含めて湖周辺の資源利用の方法やそのための道具の製作技法や資源の加工・生産方法に関する聞き取りや参与観察の手法をみにつけることができるようになる。 *ハイフレックス型で実施する場合は、上記の(1)-(3)について、アフリカの事例をふまえながら、インタビュー形式の実習を実施する。 |
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Schedule and Contents |
上記の目標を達成するために、以下のような内容でセミナーをすすめる。 受講生確定後に、PandA等を活用して資料を共有する。 4/11(月) 座学1 イントロダクション:アフリカ在来知 5/30(月) 座学2 フィールドワークの手法 6/4(土)フィールド演習1:琵琶湖博物館および琵琶湖周辺漁村訪問 6/5(日)フィールド演習2:滋賀県琵琶湖周辺漁村訪問・資料館 6/6(月)座学3:フィールド演習のまとめ 6/13(月)座学4:成果発表 |
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Evaluation Methods and Policy | レポート、座学・フィールド実習への積極的な姿勢、セミナーでの発表をふまえて総合的に評価する。詳細は、授業中に説明する。 | ||
Course Requirements | 2回生以上の受講希望者は、1回生時にフィールドワークに関連する講義、演習(ゼミ)等を受講していることが望ましい。 | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
京都大学では、アフリカ各地をフィールドにした研究が多数おこなわれています。このセミナーの受講者には、予習と復習の意味をこめて、そのような研究の成果が発表される研究会や公開講座に積極的に参加することをすすめます。具体的な研究会などの日程は授業中に案内します。 このセミナーの修了者には、希望すれば、担当教員がエチオピアにおいて実施している実践的地域研究プロジェクトにインターンとして参加する可能性がひらかれています。 |
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References, etc. |
アフリカ社会を学ぶ人のために, 松田素二(編), (世界思想社), ISBN:4790716163 土器つくりの民族誌, 金子守恵, (昭和堂), ISBN:4812211263 アフリカ学辞典, 日本アフリカ学会, (昭和堂), ISBN:4812214157 |
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Related URL |
https://www.africa.asafas.kyoto-u.ac.jp/ http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/ |