ILAS Seminar :The shapes of democracy and peace to come
Numbering Code | U-LAS70 10001 SJ50 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | seminar |
Target Year | Mainly 1st year students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Wed.5 |
Instructor name |
OKADA NAOKI (Graduate School of Agriculture Associate Professor) FUJIHARA TATSUSHI (Institute for Research in Humanities Associate Professor) ISHII MIHO (Institute for Research in Humanities Associate Professor) |
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Outline and Purpose of the Course |
テーマ:構造的暴力 -戦争がなければ平和なのか- 20世紀は戦争による死者が歴史上最も多かった100年間であった。21世紀に入って、国家間の全面的な紛争は減少したかに見えるが、民族や宗教の対立あるいは政治経済的利害に基づく地域的な紛争は依然として後を絶たない。 平和という言葉は戦争に対置してしばしば用いられるが、戦争がない状態が平和だと果たして言えるだろうか。物理的な暴力にさらされていなくても、幸福を追求することができない人や社会は世界に存在する。政治的抑圧、経済的搾取、文化的排除など、社会の仕組みのもとで人々の暮らしが脅かされることを、構造的暴力と呼ぶ。構造的暴力はシステムとして働くので、暴力をふるう主体は見えにくいが、私たちの身の回りに確かに存在している。さらに厄介なことには、グローバル化が進行した現代の社会では国境をこえて構造的暴力が作用するし、構造的暴力の被害者が、別の構造的暴力を支えていることさえ考えられる。 本セミナーではこれらの問題について受講者とともに考える。具体的な事実に基づいて「来るべき民主主義と平和のかたち」を受講者が自分で考える思考能力を養うことを目的とする。 |
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Course Goals | 構造的暴力という視点から平和の意味を捉えなおし、これからの社会が向き合わなければならない諸問題の解決のために、複眼的でグローカルな視点に基づいて考える習慣を身につけることを目標とする。授業では解決策を提示して解説をするのではなく、あくまで受講者が自力で考えることを促す。 | ||
Schedule and Contents |
第1回 イントロダクション 授業で取り上げる問題について概説し、参考文献の紹介、授業の進め方について説明を行う。 第2回以降第10回までは、講師による講義と、グループ別に報告を準備するための時間を設ける。講師による講義は、「構造的暴力」の問題にかかわって各回別の講師が担当し、毎回の講義の終了後に質疑をおこない、参加者が授業の終わりにコメントシートを提出する(下記の日程は仮日程、講師の担当日は変わる可能性がある)。 第11回以降は、グループ別のプレゼン/討論の時間とする。 グループ別の発表のテーマは、なんらかの形で「戦争/平和」という主題に関係していることが求められるが、講師による講義内容にかかわりなく、自由に設定することが可能である。各グループには教員がアドバイザーとしてかかわり、テーマ設定、資料・データの探索、プレゼンについて助言する。 第 2回 講義と質疑 第 3回 講義と質疑 第 4回 グループ分け・グループ別プレゼン準備 第 5回 講義と質疑 第 6回 講義と質疑 第 7回 グループ別プレゼン準備 第 8回 講義と質疑 第 9回 講義と質疑 第10回 グループ別プレゼン準備 第11回 グループ別プレゼン/討論 第12回 グループ別プレゼン/討論 第13回 グループ別プレゼン/討論 第14回 グループ別プレゼン/討論 第15回 フィードバック |
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Evaluation Methods and Policy |
平常点(授業での議論参加と毎回の小レポート)…6割 学期末レポート…4割 |
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Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 国内外の出来事について報道されるニュースに常に接しておく。授業の内容に関連して関心をもった出来事があれば、次の授業においてそれを質問・紹介する。 | ||
References, etc. | 授業のテーマについてさらに学びたい受講者には担当教員が随時指示する。 |