Study on Connectivity of Hills, Humans and Oceans I :Symbiotic Relationship between Human and Nature
Numbering Code | U-LAS62 10001 LJ17 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | All students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Fri.4 | |
Instructor name |
TOKUCHI NAOKO (Field Science Education and Research Center Professor) TATENO RYUNOSUKE (Field Science Education and Research Center Professor) MASUDA REIJI (Field Science Education and Research Center Professor) MITAMURA HIROMICHI (Field Science Education and Research Center Professor) SHIMOMURA MICHITAKA (Field Science Education and Research Center Associate Professor) AKAISHI DAISUKE (Field Science Education and Research Center Program-Specific Assistant Professor) |
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Outline and Purpose of the Course | わが国は海に囲まれた森の国である。わが国の自然環境は、森林生態系、沿岸海洋生態系およびその間に位置し人間活動の影響を強く受ける里域生態系により構成されており、これらは河川などを介して相互に不可分に連環している。従来、生態系は個々のユニットごとに研究されてきたが、圧倒的な人間活動のインパクトは、個々の生態系の枠組みを超えて生態系間の循環に大きな影響を与えており、人類の持続的な生存のためには、複合的な自然生態系と人類との共存システムの解明が不可欠である。本科目は、森林から海につながる生態系と人間活動の影響に関する講義を通して、地球環境を「連環」という観点で捉え、森と里と海の連環機構の理解と適正な管理のための「森里海連環学」という新しい学問領域を学ぶ科目である。 | |||
Course Goals |
・個々の生態系が連環し相互作用する実態とメカニズムを学習し、人間活動による連環の分断の現状とその影響を理解する。 ・自然環境と生態系を自然資本と捉え、人類の持続的な発展に資する利用・管理方策を考える力を養う。 ・実社会における環境保全活動の実例を学ぶ。 |
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Schedule and Contents |
1)ガイダンス「森里海連環学とは」 徳地 2)日本の森林の特徴と現状 徳地 3)森林生態系の物質循環 舘野 4)里域の生態系の特徴 赤石 5)里域生態系の利用と保全 赤石 6)森里海と超学際研究 赤石 7)里海連環学の概要(沿岸域の重要性) 山下(本学名誉教授) 8)沿岸域に対する陸域の影響 山下(本学名誉教授) 9)沿岸域生態系と生物多様性 下村 10)沿岸域生態系とその利用(仮) 益田 11)海洋生態系の保全(仮) 三田村 12)環境の価値と生態系サービス 吉岡(本学名誉教授) 13)人間自然相互作用 吉岡(本学名誉教授) 14)森林に関する社会調査事例 吉岡(本学名誉教授) 15)フィードバック(フィードバックの方法は別途連絡) フィールド科学教育研究センターの教員および名誉教授によりリレー講義を行う。“生態系の連環”は新しい学問であり、受講生との論議等を通して新しい価値観の創造を目指す。講師1名が1-3回の講義を行う予定であり、自然科学系の講義として森林、里域、沿岸海域の連環について説明し、同時に海洋の保全や意識などの社会科学系の講義を含んで構成される。 |
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Evaluation Methods and Policy |
毎講義後に理解度を評価するための小テストを行います。小テストの成績により最終的な成績を判定します。 期末試験は実施しません。 詳細は初回の授業で説明します。 |
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Course Requirements | 全回生向け。スタート時点では特定の知識は必要ではないが、授業中必要になる知識については、自学自習を求める。 | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 参考文献を事前に勉強することを推奨します。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 講義に際して使用するテキストは、KULASISより事前にダウンロードしておくこと。 | ||
References, etc. |
森里海連環学, 京都大学フィールド科学教育研究センター, (京都大学学術出版会), ISBN:978-4-87698-689-7-C3045 森と海をむすぶ川, 京都大学フィールド科学教育研究センター, (京都大学学術出版会), ISBN:978-4-87698-575-3 |
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Related URL | http://fserc.kais.kyoto-u.ac.jp/ |