ILAS Seminar : Invitation to the Mineral World

Numbering Code U-LAS70 10001 SJ50 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year Mainly 1st year students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Tue.5
Instructor name SHIMOBAYASHI NORIMASA (Graduate School of Science Professor)
Outline and Purpose of the Course 「鉱物」は地球や惑星を構成する固体物質の基本単位である。同時に、天然に産する無機物質の階層の中で、物性が発露する最小の構成単位でもある。そのため、地球惑星物質科学を研究する上で、最も基本となる研究対象とも言える。その一方で、天然に産する鉱物には、その色の美しさや形の不思議さなど、先述の学問的な重要性とは違った意味の魅力をもって、人を惹き付けるものも少なくない。本ゼミでは、そういった「自然の造形物」としての鉱物の博物学的側面に焦点を当てて、鉱物好きや鉱物に関心のある学生に集まってもらって“鉱物談義”をしながら、鉱物に対する理解を深めてもらうことを目的としている。もちろん、“これから鉱物に興味をもつ(可能性のある)”学生の参加も大歓迎である。
Course Goals 鉱物に関する幅広い知識を獲得するとともに、与えられた課題に対して自主的かつ積極的に取り組む姿勢を養う。
Schedule and Contents 授業回数はフィードバックを含め全15回とする(ただし、週末の野外活動も含むので、時間数としては実質は20回分以上となることに留意のこと)


第1週~第10週
拙著「プロが教える鉱物・宝石のすべてがわかる本」の第1章「鉱物のしくみ」および第2章「鉱物の性質」に則って講述を行なうとともに、実際の鉱物サンプルを用いて各種の実験・実習(結晶学実習、硬度・比重測定など)を行う。また、京都大学総合博物館の地下の鉱物標本収蔵庫へのバックヤードツアーも企画している。

上記に加えて、定時(火曜日5時限目)以外でも、主として週末を利用して、大阪(天満橋)で4月末に開催される「石ふしぎ大発見展(大阪ミネラルショー)」への見学参加、京都市内の鉱物博物館(益富地学会館および高田クリスタルミュージアム)での研修参加、京都市近郊でのフィールドワーク(鉱物採集会など)など、学外での課題活動を積極的に行う。それらの日程は受講者と相談して決定する。


第11週~第13週
受講者各人と相談しながら個別に課題を与え、与えられた個々の課題に関して、各自にプレゼンをしてもらい、受講者全員で質疑応答を行なう。


第14-15週
全員の課題発表の総括を行ない、総合討論を行なう(フィードバックを含む)。
Evaluation Methods and Policy 課題発表(レポートも含む)と討論への積極的な参加を重視して、出席状況も加味しながら総合的に評価する。詳細は授業中に説明する。
Course Requirements 理系・文系はまったく問わない。高校地学の知識は特に必要とはしないが、元素周期表や化学式の意味がわかる程度の化学の基礎知識は必要である。また、履修要件ではないが、週末のフィールドワークのために、時間の融通がつけやすい人が望ましい。なお、フィールドワークでは長時間歩行することもあるので、ある程度の体力・持久力は必要かもしれない。
Study outside of Class (preparation and review) 当初は特には予習は必要ない。授業中に指示されたことを復習してもらえると十分。
個別の課題発表に際しては、発表者はもちろん周到に準備することが求められるが、それ以外の参加者も各回最低1度は質問できるように事前に下調べをして臨んで欲しい。
Textbooks Textbooks/References 史上最強カラー図解 プロが教える鉱物・宝石のすべてがわかる本, 下林典正・石橋 隆, (ナツメ社), ISBN:978-4-8163-5710-7
ただし、適宜プリント等を用意するので必ずしも購入の必要はない。詳細は初回授業時に説明する。
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