Introductory Seminar on Basic Neuropsychology

Numbering Code U-LAS04 20026 SJ46 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Mon.5
Instructor name TSUKIURA TAKASHI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course  脳の様々な疾患によってヒトの脳が損傷されると,様々なタイプの高次脳機能障害が起こる.高次脳機能障害を通した脳のメカニズムの研究に関しては,長い間積み重ねられてきた数々の症例報告の歴史があるが,現在でも未だに多くの謎が残り,最新の知見も日々報告されている.本ゼミナールでは,日本の神経心理学の最新の研究論文を通して高次脳機能障害からみた脳のメカニズム研究を理解することをめざす.
Course Goals ・ヒトのさまざまな認知機能が脳を媒体としてどのように表現されているのかについて,基礎科学としての認知神経科学についての理解を深める.
・脳の疾患によって起こる様々な高次脳機能の障害についての臨床的観点からの知識を習得する.
・研究論文を読んでその内容をプレゼンすることで,プレゼンテーションの基本的素養を習得する.
・脳を介して心の働きを客観的に理解することを通じて,自らを客観的にみつめる力を体得する.
Schedule and Contents  脳の様々な疾患(脳梗塞・脳出血・変性疾患)によってヒトの脳が損傷されると,様々なタイプの高次脳機能障害が起こり,その損傷部位と症状との対応関係を通して,ヒトの高次脳機能を担う脳のメカニズムの研究が国内外問わず進められている.本ゼミナールでは,日本の神経心理学の2大雑誌である「神経心理学」と「高次脳機能研究」から最新の総説論文を取り上げ,脳と心の関係性を理解し,考えることをめざす.
 本基礎ゼミナールでは,教員が予め指定した論文を各受講者が一人ずつ担当し,その論文の内容をプレゼン資料を作成して皆に紹介する.発表担当者以外の受講生は,その内容について積極的に質問し,議論をする.
 
 授業の内容は概ね以下の通り.なお,授業内容や順番は目安であり,多少変更する可能性がある.
詳細な論文の内容については事前にKULASISに発表,第1回の授業日に指示する.
第1回 ガイダンスと発表順の決定.プレゼンの見本の提示.
第2回 視覚認知の障害①
第3回 視覚認知の障害②
第4回 視覚認知の障害③
第5回 行為の障害
第6回 言語の障害①
第7回 言語の障害②
第8回 記憶の障害①
第9回 記憶の障害②
第10回 記憶の障害③
第11回 社会的行動の障害
第12回 前頭葉機能の障害
第13回 感情の障害
第14回 古典的理論
第15回 全体討論とまとめ
Evaluation Methods and Policy 出席とディスカッションへの参加の状況(約60%)および発表内容(約40%)で評価する.
Course Requirements 『神経心理学ⅠまたはⅡ』を受講済,もしくは受講中であることが望ましい.なお,本授業では履修人数の制限を行う予定であり,履修制限の際には本要件を考慮する.
Study outside of Class (preparation and review) 初回の授業後に,授業で扱う論文をクラシス上にアップロードするので,各授業の前までに事前にダウンロードした上で抄録や内容を読んだうえ授業に参加すること.また,授業後には授業内容と論文を照らし合わせた上で,必要に応じて復習をしておくこと.
Textbooks Textbooks/References 論文については事前にKULASISにアップするので,各自予習・復習に利用してください.また,授業の際には各自で持参してください.
References, etc. 神経心理学, , (日本神経心理学会発行)
高次脳機能障害研究, , (日本高次脳機能障害学会発行)
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