ILAS Seminar :Seminar on Mental Development

Numbering Code U-LAS70 10001 SJ50 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year Mainly 1st year students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Mon.4
Instructor name FUNABIKI YASUKO (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course  人のこころの成り立ちやその働きのメカニズムは、解明の難しい、答えがどこにあるのか不明な問題であるために、高校までの勉強とは異なった角度からの学問となるであろう。その分、奥の深い分野でもあり、心理学、医学、社会学、生物学、さらには制度や法律、経済にも関係しうる、様々な専門分野が融合するテーマでもある。
 本授業では、多角的な専門的観点から見据えて、現時点でわかっている「こころ」について学ぶとともに、日常生活におけるこころの動きに照らし合わせながら、その働きについて洞察を深め、日々の活動に活かせるような土台を作る。
 発達の観点で見ると、人のこころは、生まれながらの性格、環境、様々な要因の影響を受けながら、人格として形成され、生涯発達していくと考えられている。この過程を、乳幼児期、児童期、思春期、成人期、老年期などライフステージごとに考察し、個人の特徴も合わせて、精神面の発達過程、さらには精神的不調やその回復過程についても学ぶ。
Course Goals ・人のこころの発達について、分野横断的な基本的な事項を理解する。
・これまでの知見や時事問題、ゼミのメンバーとの建設的な意見交換を通して、多様な背景を元にした様々な考え方やこころの状態があることを認識する。
・自身のストレス対処、メンタルヘルスの維持、周囲への配慮のための土台を築く。
Schedule and Contents 第1回 イントロダクション
第2回~第14回
教員から、以下のような内容の話題を各回一つずつ提供し、グループディスカッションを行う。
1.こころの分野の多面性
2.ライフステージごとのこころの特徴
3.パーソナリティ(人格)について
4.発達障害について
5.こころの働き(通常の認知機能とその破綻)
6.メンタルヘルスの維持方法

残りの7回は、学生から関連する内容の話題提供を募り、提案されたテーマに対して、メンバーは建設的な意見交換を行い、教員はファシリテートをしながら、関連する知識や情報の提供や紹介、また助言を行う。
特に、時事問題、報道などから積極的に取り上げ、現在起こっている未解決の事柄について、メンバーで話し合い、解決方法を探っていく。
発表内容の相談があれば対応する。

学生からの話題提供や時事問題の解説の際に、上記テーマの解説を盛り込むこともある。

第15回まとめ
Evaluation Methods and Policy 出席と参加の状況、議論への参加状況の総合評価。詳しくは授業中に説明する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 特に予習の必要はないが、日頃から、時事問題について目を通しておくとよい。
Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience 分類:

A course with practical content delivered by instructors with practical work experience

Details of Instructors’ Practical Work Experience:

医師(精神科医・内科医)として診療に従事し、行政・地域福祉・学校現場と連携した社会的支援の経験有り(公認心理師取得)

Details of Practical Classes Delivered:

教科書やメディア情報からは得られない、精神科医としての実臨床や地域連携における実体験に基づいた解説を追加する。
PAGE TOP