ILAS Seminar : Historical Geography

Numbering Code U-LAS70 10001 SJ50 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year 1st year students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Fri.5
Instructor name Yamamura Aki (Graduate School of Global Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 「地図から考える地域の歴史と現在」

 本授業は、京都及び日本各地の現在と過去の地図を比較し、地域の特性を考察する、歴史地理学の入門ゼミである。
 授業では、(1)京大周辺の京都東北部の江戸・明治・大正・昭和・平成の様々な時期の地図を比較し、地域の変遷・成り立ちを考える読図の練習を行う。
(2)それをふまえて、京都市内のフィールドワークを行う。地図を片手に、今の景観の中に過去の痕跡を探して地図化し、その意味を現場で考える。フィールドワークは、土日・祝日や創立記念日など、授業の時間割外の日程を調整して行う。
(3)受講生それぞれが、日本各地から対象地を選び、地図資料室に所蔵された地形図の中から、その地の異なる3時期の明治~平成の地形図を準備する。それらを着色しながら比較し、地域の特性とその変化について、レジュメを作成して発表を行う。
 新旧地図を比較すると、歴史から現代社会まで、地域の様々な姿が浮き彫りになる。地図帳や地図、旅行が好きな人、高校の地理が得意だった人に限らず、多くの人に、この授業を通じて、読図の面白さと有効性を学んでほしい。一般的に入手が難しい明治・大正期や昭和期の古い地形図のコピーを入手できるのも、この授業のメリットである。
Course Goals 地形図の読図力、空間から物事を発想・推定する力、現実の景観の中に地域の特性や歴史を見出す観察眼と好奇心を涵養する。京都に関しては、観光地としての京都だけでなく、生活空間・現代都市としての京都のあり方について学び、京都を多面的にとらえることができるようになる。
Schedule and Contents 授業の進度・受講生の関心に合わせて、一部変更する可能性あり。

第1回 授業の概要説明
第2~3回 京都の新旧地図の比較(読図作業・討論)
第4~5回 京都市内を歩く(フィールドワーク)
第6~13回 新旧地形図を読む(発表・討論)
第14回 総括
第15回 フィードバック(フィードバック期間中に行う)
 
Evaluation Methods and Policy 期末レポート30%、平常点(出席状況、読図・作図作業、発表、コメントペーパー)70%
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 各自で対象地域を一つ選んで、地形図の読図を元にした発表をするので、地形図の準備から着色、分析などの作業が予習に相当する。発表の時に出た意見をもとに、さらに分析や調査を深めて文章化し、期末レポートとして作成することが復習となる。
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