Introduction to the Judicial System

Numbering Code U-LAS06 20008 LJ41 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Tue.4
Instructor name TAKAO KOKUBO (Graduate School of Law Professor)
Outline and Purpose of the Course  我が国の裁判制度は,近代西欧の制度を明治期に移植し,その後の社会の実情に即しながら発展してきたという沿革を持つ。制度そのものは,1889年公布の大日本帝国憲法下で一応の確立を見たが,1946年公布の日本国憲法の下で大きな変容を遂げた。1999年からおよそ10年間にわたる戦後最大のいわゆる司法制度改革に伴い,民事・刑事・行政・労働の各分野に広範囲に及ぶ制度改革が行われた。
 本講義では,これら裁判制度を巡る大きな変動に着目して現下において進行している各分野への影響と関連する諸問題等を念頭におきながら,21世紀における司法の課題と展望を考察するに不可欠な視点を得ることを目的とする。
Course Goals ・裁判制度に関わる組織とその担い手,民事・刑事・家事・少年等の各分野の手続の仕組み等についての基本的な知識を習得する。
・学んだ内容を通して,裁判が社会・経済に及ばす影響を正しく理解する能力の向上を図る。
・基本的な法的思考方法(リーガルマインド)を身につける。
Schedule and Contents  基本的に以下の計画に従って講義を進める。もっとも,講義の進展状況や受講者の理解状況を見極めながら,順序や同一課題についての回数を変更することがある。また、フィードバックの方法は別途連絡する。

第1回 イントロダクション(講義概要と司法権の意義など)
第2回 裁判所の組織とその担い手
第3回 検察庁の組織とその担い手
第4回 弁護士の業務とその組織
第5回 裁判制度の担い手の養成
第6回 民事紛争解決システムの概要1 民事紛争とその解決手段について その1
第7回 民事紛争解決システムの概要2 民事紛争とその解決手段について その2
第8回 民事紛争解決システムの概要3 民事訴訟について その1
第9回 民事紛争解決システムの概要4 民事訴訟について その2
第10回 刑事裁判の概要1 刑事実体法について
第11回 刑事裁判の概要2 刑事手続法について
第12回 家事・少年事件と家庭裁判所の役割1
第13回 家事・少年事件と家庭裁判所の役割2 
第14回 現代社会と裁判制度~司法制度改革の到達点と残された課題~
第15回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy 小レポート(3回,合計100点)により評価する。
小レポートについては到達目標の達成度に基づき評価する。
小レポートは全回提出を必須とする。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業に先立って配付するレジュメに記載した資料(教科書等)の関連ページを検討した上で授業にのぞむこと。
Textbooks Textbooks/References 現代の裁判〔第7版〕, 市川・酒巻・山本, (有斐閣), ISBN:978-4-641-22095-9
なお,「六法」は必携である。ただし,種類が多いので,第1回授業の中で選択に関するアドバイスをする。
References, etc. 授業中に別途指示する。
Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience 分類:

A course with practical content delivered by instructors with practical work experience

Details of Instructors’ Practical Work Experience:

該当教員:小久保孝雄,実務経験:裁判官約36年

Details of Practical Classes Delivered:

裁判官として,裁判事務・司法行政事務を担当した経験を踏まえ,その実情や課題について講義し,裁判の実相を伝える。
PAGE TOP