Cultural Anthropology I
Numbering Code | U-LAS05 10001 LJ40 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | All students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Tue.5 |
Instructor name | KAZAMA KAZUHIRO (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course |
本講義では、文化人類学の基本的な概念や思考法に関する概説を行う。 文化人類学は、大航海時代を経てヨーロッパ人が世界各地に進出し、圧倒的な文化的他者と遭遇したとき、西欧近代側の人類学者が他者をいかに解釈するかをめぐって展開してきた学問領域である。両者の相互作用を通じて起こった、文化の創出や流用、置換、混淆、模倣、変形等の諸事象に焦点を当てて、具体的な民族誌的事例を紹介して解説を加える。とくに、人間と人間を媒介する贈与交換や貨幣に関するトピックをとりあげ、文化人類学の基本概念や基本的知識を随時紹介して受講生の理解を深めたい。 |
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Course Goals | 文化人類学の基本概念を理解したうえで、人類学的な思考様式やパースペクティヴの習得をめざす。日々流通する膨大な情報や身近な出来事について、私たちが当然と思い込んでいること(常識)を問い直すことのできる、批判的な視点から自文化を内省的に考察できるような眼を養う。 | ||
Schedule and Contents |
以下の項目につき、1~2回の講義を行う。授業回数は総括を含め全15回とする。 コロナ禍の状況によっては、オンライン授業を行う可能性もある。 1.文化人類学とはどのような学問か 1-1.序論 1-2.フィールドワークと民族誌 1-3.現代世界と人類学 2.贈与交換論―人間を結ぶモノ 2-1.古典的贈与交換論 2-2.競覇的関係と贈与 2-3.婚姻とインセストタブー 3.現代の贈与交換と伝統貨幣 3-1.太平洋島嶼部における贈与交換 3-2.伝統貨幣と贈与交換 3-3.歴史的変化のなかの伝統貨幣 4.貨幣の両義性 4-1.貨幣のもつ悪魔性 4-2.市場経済と互酬性 4-3.新自由主義 5.総括―現代世界における贈与と市場 |
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Evaluation Methods and Policy | 平常点(授業時に課す小レポート30%)および小試験(70%)による。 | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
文化人類学の基本文献に目を通してから授業に出席することが望ましい。 また、授業中に提示した文献を読みこんで理解を深めること。 |
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References, etc. | 授業中、参考文献を適宜紹介するので、積極的に自習すること。 |