German literature
Numbering Code | U-LAS02 10017 LJ36 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | All students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Mon.5 | |
Instructor name | KAWASHIMA TAKASHI (Graduate School of Letters Associate Professor) | |||
Outline and Purpose of the Course | 文学は言語芸術であり、言語によって表現できるものの可能性を追求するという性格をもつ。しかし、文学作品にはしばしば挿絵が添えられる。視覚的な方面から読者の想像力を補うためである。これは、とりわけ年少の読者にとっては必要な措置であると考えられており、本を売るうえでも重要な役割を果たす。ところが、視覚化されたバージョンは一つの「解釈」であり、それが読者に押しつけられることによって読みの自由は制限されてしまう。このジレンマは、文学作品の映像化に際してはさらに大きくなる。このジレンマを抱えながらも繰り返しなされる視覚化の試みが文学を豊かにするのは可能か、もし可能であるならばどのような局面においてかを、ドイツ文学を例に考察する。 | |||
Course Goals |
・ドイツ文学史について基本的な知識を得る ・文学の視覚化にともなって生じる問題について、自分自身で考察を深められるようになる |
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Schedule and Contents |
第1回 イントロダクション 第2回 作者不詳『ニーベルンゲンの歌』 第3回 ゲーテ『若きウェルテルの悩み』 第4回 グリム『メルヘン』 第5回 ホフマン『砂男』 第6回 シュピーリ『ハイジ』 第7回 ボンゼルス『みつばちマーヤの冒険』 第8回 カフカ『変身』 第9回 カフカ『訴訟』 第10回 トーマス・マン『魔の山』 第11回 デーブリーン『ベルリン・アレクサンダー広場』 第12回 グラス『ブリキの太鼓』 第13回 エンデ『モモ』 第14回 イェリネク『光なし』 第15回 フィードバック |
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Evaluation Methods and Policy | 授業中の小課題にもとづく平常点(50%)および期末レポート(50%)で評価する。 | |||
Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 授業で扱う/扱った作品を可能なかぎり実際に手に取って読んでみてほしい。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | ドイツ文学の道しるべ ニーベルンゲンから多和田葉子まで, 畠中寛・吉中俊貴・岡本和子(編著), (ミネルヴァ書房,2021年), ISBN:9784623090785 |