ILAS Seminar :Introduction to Econometric Analysis

Numbering Code U-LAS70 10001 SJ50 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year 1st year students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Mon.5
Instructor name HASEGAWA MAKOTO (Graduate School of Economics Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 経済理論から導かれた仮説の妥当性や経済政策の効果を、データを用いて統計的に検証する経済学の学問分野として、計量経済学がある。このセミナーでは、データを駆使して政策や制度の効果を検証・計測するための計量経済学の様々な手法を学ぶ。

授業の進め方としては、伊藤公一朗(著)『データ分析の力:因果関係に迫る思考法』と田中隆一(著)『計量経済学の第一歩:実証分析のススメ』を輪読する。これらの本は統計学や計量経済学の前提知識がなくても理解できるように分かりやすく書かれているので、担当教員の指導の下で、1回生でも十分に読みこなすことができるだろう。

特に前者は一般向けに書かれた新書であり、経済学者からも高い評価を得ている。しかも、この本で扱われているトピックは税制、医療保険、マーケティング戦略、自動車の燃費規制、選挙、電力消費など身近な問題が多いので、興味を持って読んでもらえると期待している。

受講生は教科書の指定された箇所を事前に読んだ上で授業に参加する。毎回報告担当者を決め、担当者に概要を報告してもらい、疑問点などを全員で議論する。最後の数回の授業では、統計ソフトを使って実際にデータに触れてもらい、簡単な計量経済分析の演習も行う。
Course Goals データから因果関係や政策効果を推計する手法を学ぶこと。データの数字や分析結果を正しく解釈する能力を磨くこと。授業中の発表や議論を通して、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力も磨いてほしい。
Schedule and Contents スケジュール

第1回 ガイダンス
第2回 因果関係と相関関係の違い
第3-4回 ランダム化比較試験
第5回 回帰不連続デザイン
第6回 集積分析
第7回 パネルデータ分析
第8-9回 統計学の基礎
第10-12回 回帰分析
第13-14回 統計ソフトを使った演習
第15回 まとめ

注:上記はおおよそのスケジュールであり、多少の変更の可能性あり。
Evaluation Methods and Policy 報告内容(70%)と出席と議論への参加状況(30%)で評価する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 毎回事前に教科書の指定箇所を読む。報告担当者は報告内容をまとめた資料を作成する。
Textbooks Textbooks/References データ分析の力:因果関係に迫る思考法, 伊藤 公一朗, (光文社新書)
計量経済学の第一歩:実証分析のススメ, 田中 隆一 , (有斐閣ストゥディア)
References, etc. 「原因と結果」の経済学:データから真実を見抜く思考法, 中室牧子・津川友介, (ダイヤモンド社)
実証分析のための計量経済学, 山本 勲, (中央経済社)
PAGE TOP