Theories for the future development of Kyoto region
Numbering Code | U-LAS53 10003 LJ31 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | Mainly 1st & 2nd year students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Fri.4 | |
Instructor name |
HATTORI KENJI (Graduate School of Education Associate Professor) KAINUMA TAROU (Graduate School of Education Associate Professor) |
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Outline and Purpose of the Course |
大学の持つ教育・研究機能は、地域社会の振興・発展に重要な役割を持つ。たとえばオックスフォード大学は、その教育・研究を通じて地元都市の文化、経済、環境、初等・中等教育等を支える重要なアクターとして機能し、グローバルであると同時にローカルな大学でもある。「京都の未来を考える懇話会」は、30年後の京都の「ありたい姿」(ビジョン)として「世界交流首都・京都」を提案し、そしてそれを支える3本柱の1つに「大学のまち・京都」を掲げた。大学と都市はいまや一体的関係にあり、本学もまたオックスフォード大学と同様に、地域の文化、産業、環境、教育等に関する知の拠点であることが求められている。本講義では、世界の主要大学と地域社会の関係を文化、産業、環境、教育等の側面から検討し、大学はその教育・研究機能を通してどのように地域開発・振興に貢献しているかを分かり易く解説する。そしてこれを踏まえて、本学を核とする京都の大学群が、京都の文化、産業、環境、教育振興、地域格差、政治・行政等の課題解決にどのように貢献しているのかを学ぶ。京都という独特な土地柄(日本文化、伝統、歴史、芸術、地域格差の集積地)で地域のことを学ぶことは、日本全国の地域課題を学ぶことであり、またグローバル人材として必要な素地も獲得することができる。大学と地域課題の学びを通して、京都というローカルな視点とグローバルな視点を併せ持つ「グローカル」視点の重要性を体得させ、京都から世界に羽ばたく複眼的思考のできる人材の育成を試みたい。 |
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Course Goals |
講義およびゲストスピーカーによる講演、京都の抱える課題についての調査を通じて、以下の能力を養うことを目指す。 (1)責任力:自らが京都のあるべき未来像を創造し、実現する責任を担う一主体であるに自覚的である態度。 (2)俯瞰力:京都が抱える現実課題、あるいはこれまで実施されてきた地域志向の取組を、長期展望とグローカルな広い視野、俯瞰的視野のもとで捉え直す力。 (3)創造力:俯瞰的に捉えた課題に対して、本学が有する先進的「知」を活用しつつ、京都の新たな未来像、新たな課題解決方策を創出できる力。 (4)現場力:創出された新たな未来像、新たな課題解決方策を、資源が限られた条件のもとで実行可能な形で確実に実現させる実務能力。 (5)協働力:新たな未来像、新たな課題解決方策の創出に向けて学生同士、教員、京都地域関係者と共に議論し、また創出された方策等を学生同士、教員、京都地域関係者と協力して実現する力。 |
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Schedule and Contents |
京都が抱える諸課題を現実の声を通して学ぶために、京都府や京都市、木津川市などの自治体関係者や、京都各地域で活躍する方々をゲストスピーカーとして招聘し、一部講義を行う。 1)オリエンテーション 2)我が国の大学改革と地域創生 3)京都ビジョン2040と大学の地域連携 4)諸外国における大学の地域連携 5)「明日の京都」から見る京都府の公共政策と課題 6)京都市の公共政策と課題 7)京都地域の地域格差-南北問題 8)京都の伝統産業における現代的課題 9)京都の産業振興-産学連携(京都大学の貢献:ベンチャー企業から世界的企業へ) 10)京都の観光産業 11)京都の文化・芸術 12)京都の食 13)京都の科学・教育 14)京都の自然 15)レポートの執筆と検討 16)まとめとフィードバック ※ゲストスピーカーの都合により、2~14は順番が入れ替わる場合がある。 |
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Evaluation Methods and Policy |
平常点(出席と参加の状況)3割程度、レポート試験7割程度の結果を総合的に判断して評定を行う。 なお、ゲストスピーカーが講演を行う回については、出席確認の代わりとして簡単な感想文の提出を行う。 |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 講義に関する事項について、個人で行うことができるワークを課すことがある。また、京都に関するさまざまなトピックについて日ごろから関心を持ち、情報を収集することが望ましい。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 授業中にテキスト、資料等を配付する。 | ||
References, etc. | 京都の文化、産業、環境、教育振興、地域格差、政治・行政等の課題に応じて適宜、授業中に紹介する。 | |||
Courses delivered by Instructors with Practical Work Experience |
分類: オムニバス形式で多分野の実務経験者から講師・ゲストスピーカー等を招いた授業科目 Details of Instructors’ Practical Work Experience: 京都地域開発・振興に関する政策の提案・施策事情、京都での伝統文化(華道、茶道など)の実態、京都の環境・産業の課題。 Details of Practical Classes Delivered: 実務経験者の経験に基づいて、京都の諸課題について実践的に調査・検討を行う。 |