History of Kyoto University
Numbering Code | U-LAS54 10002 LJ38 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | All students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Tue.4 |
Instructor name | NISHIYAMA SHIN (Kyoto University Archives Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course | 創立から現在までの京都大学を中心とした大学・大学生の歴史を扱う。個性豊かな京都大学の歴史を年代を追ってテーマ別に考察し、さらに他の大学や当時の社会状況を合わせて示すことで、それぞれの時代の大学の姿はどのようなものだったのか、学生をはじめ大学に関わる人々が何を考え、いかに行動したのかについて明らかにしていく。本講義は、「京都大学の歴史」と銘打ってはいるものの、京大の歴史を網羅的に講義するものではないし、偉大な研究者の紹介を行うものでもない。ましてや、受講生に「愛校心」を持ってもらうために行うわけではない。京大の歴史という一つの素材を通じて、歴史的に物事を見る重要性、自分の頭で考えることの大切さを理解してもらい、そうしたことを踏まえて現在の大学・大学生について見つめ直す手がかりを提示することを目的としている。 | ||
Course Goals | 上記の「授業の概要・目的」にあるように、資料に基づき、歴史的に物事を見ることの重要性を理解する。そして、現在の大学や大学生である自分自身について、そうした歴史性を踏まえて考えることができるようになる。 | ||
Schedule and Contents |
以下のテーマを設定して、原則として1テーマ1回で京都大学を中心とした大学・大学生の歴史について講義する。その際、できるだけ多くの資料を示して、それぞれの時代の大学・大学生の姿を具体的に示すよう努める。 1.ガイダンス 講義のねらい 2.京大キャンパスの歴史 京大のある吉田とはどういう地だったのか、創立期の京大と京都との関係など 3.京都帝国大学の創立 -「自由の学風」の源流- 京大創立の経緯、創立期京大の特徴など 4.滝川事件 -何が問題だったのか- 事件の発端、経緯、背景、意味など 5.戦争と大学 -「協力」の諸相- 理科系・文科系の戦時研究、知識人と社会の関係など 6.出征する学生たち -「学徒出陣」- 学徒出陣の制度、出陣学徒数・戦没者数、学徒兵たちの意識など 7.敗戦と新制京都大学の発足(1) -制度改革- 敗戦直後の京大、戦後教育改革・新制大学発足の意義など 8.敗戦と新制京都大学の発足(2) -学生生活- 敗戦直後の学生、1950年前後の学生運動など 9.高度経済成長期の京都大学 -拡大と変貌- 高度経済成長下に変化する大学と学生気質など 10.京大紛争前後(1) 大学紛争の特徴、経過、要因など 11.京大紛争前後(2) 紛争をめぐる様々な言説、紛争の背景、影響など 12.1970・80年代の京都大学 紛争後の学生、諸問題への対応など 13. 大学改革 1990年代以降の状況など 14. 講義のまとめ 15. フィードバック |
||
Evaluation Methods and Policy | 各回の講義後に提出するコメントと期末試験もしくはレポートを合わせて評価する。配点の割合は講義において示す。 | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 時間内に多数の資料を配付するので、授業後にそれらの資料をよく読み返し、自分の理解を確認することが必要である。 |