ILAS Seminar :Introduction to Comparative Cognition - Exploring Behavior and Cognition in Primates
Numbering Code | U-LAS70 10001 SJ50 | Year/Term | 2022 ・ Intensive, First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | seminar | |
Target Year | 1st year students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese and English | Day/Period |
Intensive August Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, During summer vacation |
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Instructor name |
ADACHI IKUMA (Center for the Evolutionary Origins of Human Behavior Associate Professor) HATTORI YUKO (Primate Research Institute Assistant Professor) |
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Outline and Purpose of the Course | 愛知県犬山市にある霊長類研究所で、チンパンジーなどの認知実験や行動観察に参加する。実際に行われている認知研究の現場に参加することで、チンパンジーをはじめとする霊長類について深く知るとともに、そうした体験を通して比較認知科学の手法とこころの進化的基盤についての知識を深める。研究する側の日常と、研究される側の日常の姿を見せたい。 | |||
Course Goals | タッチパネルを用いた認知課題、アイトラッカーやサーモグラフィ等の機器を用いた行動や生理反応を実際に体験することにより、比較認知科学で用いられている基本的な手法を学ぶ。チンパンジーを始めとした霊長類の認知研究の場に参与し、現場での質疑や議論を通じて、こころの進化に関する実証研究(比較認知科学研究)の面白さを体感する。 | |||
Schedule and Contents |
霊長類研究所で、その宿泊施設に泊まり、4日間の集中実習をおこなう。時期は8月上旬を予定するが、参加者の希望を聴取し、相談のうえで決定する。 霊長類研究所の教員・研究員・大学院生が行っているチンパンジーを対象とした比較認知科学の研究に参加して、チンパンジーの実際の行動を観察し、コンピュータを操作して実験データを収集する。 ・タッチパネルを用いた認知課題 認知能力の様々な側面を調べるために、タッチパネルを用いた選択課題や弁別課題が用いられてきた(http://langint.pri.kyoto-u.ac.jp/ai/index-j.html)。 実際に、大学院生や研究員がタッチパネルを用いて取り組んでいる実験を観察し、また実際に体験する。 ・社会集団でのインタラクションや社会交渉の観察 チンパンジーは高い社会性をもつ。飼育下でも集団で生活する中で、日常的に様々なインタラクションや社会交渉が観察される。それぞれの個体を識別したうえで、どういった社会交渉が行われているのか、観察しその分析を行う。 ・飼育環境エンリッチメント 野生チンパンジーの社会・生態および自然環境保護について学ぶとともに、そうした知見がどのようにエンリッチメントに生かされているのかを、飼育現場を観察することで考察する。 ・こころの進化に関するセミナー 大学院生・研究員による研究発表やそのディスカッションに参加する。セミナーは基本的に英語で行う予定である。 犬山での集中実習は全日程参加を条件とする。最終日には、得られた成果や知識をもとに、霊長類におけるこころの進化について考察する。 |
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Evaluation Methods and Policy |
実習についてのレポート(A4サイズ)の提出。 実習への取り組みと、そのレポートをもとに成績評価する。 詳細は実習中に説明する。 なお、実習が8月中旬のため、成績報告が遅れる可能性がある。 |
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Course Requirements | None | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 特別な予備知識は必要としない。ただし、あらかじめ研究所および「思考言語分野」のホームページをみておくこと(http://langint.pri.kyoto-u.ac.jp/langint/indexj.html)。参考書についても目を通しておくことが望ましい。 | |||
Textbooks | Textbooks/References |
日本のサル学のあした―霊長類研究という「人間学」の可能性, , (京都通信社) チンパンジーから見た世界, 松沢哲郎, (東大出版会) |
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References, etc. |
チンパンジーの認知と行動の発達, 友永雅己・田中正之・松沢哲郎, (京都大学学術出版会) 動物たちは何を考えている? -動物心理学の挑戦-, , (技術評論社) 新しい霊長類学, 京都大学霊長類研究所(編), (講談社ブルーバックス) 新・霊長類学のすすめ (京大人気講義シリーズ) , 京都大学霊長類研究所, (丸善出版) |
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Related URL |
http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/index-j.html http://langint.pri.kyoto-u.ac.jp/ai/index-j.html |