ILAS Seminar :The Front Line of Virology and Life Science
Numbering Code | U-LAS70 10001 SJ50 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | seminar |
Target Year | 1st year students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Tue.5 |
Instructor name |
MORI HIROYUKI (Institute for Frontier Life and Medical Sciences Associate Professor) MIYAZAWA TAKAYUKI (Institute for Frontier Life and Medical Sciences Associate Professor) HIJIKATA MAKOTO (Institute for Frontier Life and Medical Sciences Associate Professor) |
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Outline and Purpose of the Course |
ウイルス・再生研において行われている研究の中から、ウイルス学、生命科学研究の最前線を紹介する。 生命現象はミクロからマクロにおよぶ様々な階層において時空間的に制御されて営まれている。本セミナーの前半では、分子レベル(分子生物学)から細胞レベル(細胞生物学)、組織・器官・個体レベルの各階層における生命現象を解明するために進められている最先端の研究を紹介する。生体分子の構造と機能、生命現象の数理的アプローチ、細胞機能と分化制御のメカニズムを理解することを目的とし、高次生命科学および医学(免疫)研究の分野に展開していく。 感染症は、ウイルスや細菌などの病原体が宿主の外部から内部に感染により侵入し、宿主に様々な症状、疾患を引き起こすことをいう。宿主側は自然免疫(先天的に備わった免疫)と獲得免疫(後天的に形成される免疫)により病原体と対抗している。このように病原体と宿主は、鬩ぎ合い相対するものであるが、ある動物で病原性を示す微生物が、別の動物では病原性を発揮せず、宿主と共存していることもある。さらに、ウイルスや細菌などの微生物が、宿主に利益をもたらす場合や、太古のウイルスが哺乳類の進化に関与していることも明らかになってきている。本セミナーの後半では、微生物(特にウイルス)と宿主がどのように相互作用しているのかを、感染症という枠組みを超えて理解することを目指す。 研究内容の紹介とともに、こうした研究がどのように進められているかを理解するために、研究室で行われている実験手法について実際に見て触れて学ぶ機会を与える目的で、研究室見学や実習も多く取り入れる。 |
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Course Goals |
生命現象の多層性と生命科学の多様性を学ぶ。ウイルスと宿主がどのように相互作用しているのかを理解する。 課題(レポート・口頭発表)に対して自主的に取り組む能力を養う。 積極的かつ的確に討論する能力を養う。 |
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Schedule and Contents |
第1回 オリエンテーション(森、土方、宮沢) 第2回~第7回 生命科学の最前線(分子から個体まで):分子レベルのミクロな研究から個体レベルのマクロな研究まで、様々な階層の多様なテーマに関して、分子生物学、システム生物学、細胞生物学を駆使した最先端の研究を紹介する。(森) 第8回~第11回 ウイルス学の最前線1(病原性ウイルスと免疫):ヒトや動物に病気を起こすウイルスについて解説するとともに、病原性ウイルスに対抗する宿主の免疫機構について紹介する。(土方) 第12回~第14回 ウイルス学の最前線2(広がるウイルスの世界):古代ウイルスとほ乳類の進化、役立つウイルス、環境中のウイルスについて解説する。(宮沢) 第15回 総括/学習到達度の評価 (口頭発表を行う) 第16回 フィードバック(方法は別途連絡します) 上記について基礎的な知識を解説し、最先端の研究内容・知見を紹介するとともに、研究室見学および機器操作のデモ・細胞の観察・実験動物を用いた実験手技等の見学や実習を行い、生命科学研究・ウイルス学の基本的な手法の一端を学ぶ。 |
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Evaluation Methods and Policy |
出席および参加の状況(40点)、レポート(30点)、口頭発表(30点)により評価する。 ・第1回~第14回の講義のうち4回以上欠席した場合には単位を認めない。 ・出欠は毎回提出するアンケート用紙によって取る。 ・期間中レポートの提出を3回行う。 ・口頭発表は第15回(総括/学習到達度の評価)に行う。 ・レポートと口頭発表については到達目標の達成度に基づき評価する。 |
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Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
セミナーの性格上、特別な予備知識・予習等は必要としない。 各自で授業内容を復習し、レポート作成・口頭発表準備等を行う。 |