ILAS Seminar :Field Study on Roles of Sabo Works in the Yakedake Mountain Area
Numbering Code | U-LAS70 10001 SJ50 | Year/Term | 2022 ・ Intensive, First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | seminar |
Target Year | Mainly 1st year students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period |
Intensive During the summer vacation(5days) |
Instructor name |
FUJITA MASAHARU (Disaster Prevention Research Institute Professor) TAKEBAYASHI HIROSHI (Disaster Prevention Research Institute Associate Professor) MIYATA SYUUSUKE (Disaster Prevention Research Institute Assistant Professor) |
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Outline and Purpose of the Course | 「砂防(SABO)」は世界の共通語であり、わが国から発信された専門用語である。砂防は、土砂災害と向き合う山地域の社会に対して、土砂生産(侵食、崩壊、火山噴火など)から土砂流出(土石流、泥流など)までの自然現象のシステムに様々な防災対策を施すことで、地域社会の安全を維持しようとするものである。最近では、自然環境の保全も考慮した砂防施設も多くなされている。本講義は、奥飛騨温泉郷(高山市)にある防災研究所の穂高砂防観測所において、豊かな自然と災害の脅威を肌で感じながら、山地の地域社会における砂防の意義と役割について、講義と実習から学ぶ。夏季休暇中に集中講義の形態で実施する。 | ||
Course Goals |
・焼岳流域における火山噴火や豪雨による土砂災害の原因となる諸現象について理解を深め、山地域の社会における自然災害の脅威について正しく説明できるようになる。 ・砂防(SABO)の役割や自然環境の保全対策などについて学び、山地流域におけるSABOの必要性、重要性、問題点などを正しく説明できるようになる。 ・地域社会での実習や現地調査を行うことにより、土砂災害に対する問題意識や防災の新たな発想を生み出す能力を養う。 |
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Schedule and Contents |
1日目 穂高砂防観測所(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾)に15時ごろ集合して、講義内容のガイダンス。 2日目 焼岳流域の地形、地質、火山噴火時や豪雨時に発生する諸現象について講義し、過去の災害事例などを学びながら土砂災害のメカニズムを理解する。また、過去の土砂災害や土砂移動現象の実態を現地調査し、土砂災害のメカニズムの理解を深める。 3日目 土砂災害の誘因となる現象をより深く理解するために、観測所で実施している降雨、洪水、土砂移動に関する観測手法について講義し、また、現地において実習する。 4日目 山地流域で行われている様々な砂防事業を現地調査し、災害から身を守るための知恵、土砂をコントロールするしくみ、環境に調和した防災の考え方、自然回復の試みなどについて学ぶ 5日目 地域社会での砂防の意義と役割、問題点、今後の方向性について討論し、レポートを作成する。12時解散。 実施日は8月6日から31日の間で5日間設定します.5月か6月にガイダンスを行い,日程の最終調整を行います.基本的に交通費は受講生の負担.宿泊は観測所の施設を利用(無料). |
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Evaluation Methods and Policy | 討論における積極性(25点),調査における積極性(25点),レポート内容(1回,50点)を総合評価する. | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 砂防の分野で行われている事業について予習し,また奥飛騨地域の自然環境についても調べておくこと. | ||
References, etc. | 砂防学, 丸谷知己, (朝倉書店,2019年), ISBN:978-4-254-47053-6, 砂防に関する全般的なことが解説されている. | ||
Related URL | http://rcfcd.dpri.kyoto-u.ac.jp/frs/hodaka/index.html |