ILAS Seminar :Folklore Studies
Numbering Code | U-LAS70 10001 SJ50 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | seminar |
Target Year | Mainly 1st year students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Wed.5 |
Instructor name | KIKUCHI AKIRA (Institute for Research in Humanities Assistant Professor) | ||
Outline and Purpose of the Course | 民俗学とは、人間の「せつなさ」と「しょうもなさ」に寄り添う学問ではないかと思う。普通の人々が日々の暮らしのなかから創り上げ、承け伝えてきたコトバ、モノ、ワザといったものの総体、そしてその結果として存在する「私たち自身」を「民俗資料」と名づけ、そこから、文字資料には決して書き残されることのなかった普通の人々の歴史を探ることを試みる学問である。本ゼミは、民俗学の目的と方法を、その創始者・柳田国男(1875-1962)の学問的生涯に即して説明した上で、衣食住、経済生活、社会組織などの個別分野についてとりあげる予定である。 | ||
Course Goals | 民俗学の基本的な考え方と初歩的な実践方法を理解する。 | ||
Schedule and Contents |
以下のトピックにつき、現地見学(希望者)、ディスカッション、資料調査等を行う。 1.使用上の注意 2,柳田国男の生涯 3.民俗学の方法 4.たべる―食― 5.すむ―住― 6.きる―衣― 7.生活史作成の注意1 8.はたらく-生産・生業- 9.はこぶ-交通・運輸- 10.とりかえる-交換・交易- 11.生活史作成の注意2 12.つどう1-血縁- 13.つどう2-地縁- 14.つどう3-社縁- 15.まとめ(フィードバック) |
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Evaluation Methods and Policy | ゼミへの参加の積極性およびゼミ活動に関する期末レポートにより評価する。詳細は授業中に説明する。 | ||
Course Requirements | 講義「民俗学Ⅰ」(水4)を併せて履修すること。講義内容を前提にゼミを行う。諸般の事情により履修のできない場合は、補足のための課題を課す。 | ||
Study outside of Class (preparation and review) |
知的好奇心の旺盛な受講生を歓迎する。 予習・復習等については授業中に随時指示する。 |
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References, etc. |
柳田国男と民俗学の近代, 菊地暁, (吉川弘文館), ISBN:BA53593061 身体論のすすめ, 菊地暁[編], (丸善), ISBN:4621075985 日本的思考の原型, 高取正男, (講談社), ISBN:4061158066 民俗学入門, 菊地暁, (岩波書店), ISBN:978-4-00-431910-8 その他、授業中に適宜紹介する。 |