ILAS Seminar :Dynamic earth as observed in Aso Caldera
Numbering Code | U-LAS70 10001 SJ50 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | seminar |
Target Year | 1st year students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Fri.5 |
Instructor name |
OOKURA TAKAHIRO (Graduate School of Science Professor) YOKOO AKIHIKO (Graduate School of Science Associate Professor) UTSUGI MITSURU (Graduate School of Science Assistant Professor) |
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Outline and Purpose of the Course |
約9万年前の大規模噴火により形成された阿蘇カルデラ.その外輪山の一部は布田川断層のずれにより削り取られてきた.2016年熊本地震本震はその一コマである. 本セミナーでは,夏季休業期間の4日間の熊本阿蘇実習と月に1~2回程度の事前準備セミナーを通して,火山噴火や地震活動についての最新の研究成果を研究者と共有する.巡検では阿蘇地域や益城町を対象に熊本地震の爪痕をめぐり,阿蘇火山において火山観測を実体験する. 火山は地球内部を覗く窓である.本セミナーを通して,大地の営みのダイナミックさを実感していただく.それとともに,人々が火山噴火や地震災害にどのように向き合っているのかを見聞する.なお,本セミナーは文科系学生の受講も歓迎する.このセミナーが,諸君らが地震や火山活動を通して地球科学を学ぶことのできる貴重なチャンスと考えるからである. |
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Course Goals | 理工系の学生は,火山噴火や地震の研究がどのように行われているか,実際のデータから火山活動を評価する手法を学ぶことができる.文科系の学生は、火山噴火や地震の研究が何を目指しているかを学び,火山災害や地震災害の実情と理工系的研究だけでは解決できない問題の所在を理解する. | ||
Schedule and Contents |
このセミナーは夏季休業期間中に実施する実習と,月に1~2回程度の京都で行う事前学習会(金曜5限)からなる.事前学習会は大倉が担当し,開催日は受講者と相談する. 事前学習会の内容は,熊本地震の概要,火山噴火とその観測についての概要などである.また,受講生が,文献やインターネットなどで収集した情報に基づき,発表をする.巡検の詳細も事前学習会で説明する. 実習は,夏季休業期間中の4日間(8月23日から8月26日)に熊本県阿蘇郡南阿蘇村の京都大学火山研究センターに宿泊しておこなう.阿蘇山周辺で実際の火山観測を体験し,熊本地震の地震断層や被災地を訪れる(火山観測は噴火警戒レベルに応じ立ち入り規制区域外で実施される). なお,covid-19の影響により,夏季休業中の実習を実施できない場合もある. 受講許可者は、ILASセミナー第1回(金曜5限)に指定された場所に集合すること. |
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Evaluation Methods and Policy | 事前学習会への出席と発表の状況(40点)、実習への参加とレポート提出の状況(60点)で評価する。実習への参加は必須。 | ||
Course Requirements | 夏季休業期間中に実施する3泊4日(8月23日から8月26日)の阿蘇実習に参加可能であること. | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 事前学習会において,自分で報告する課題を選び調査を行う.課題の方向性については,教員が助言する. |