Introduction to Humanosphere Science I
Numbering Code | U-LAS61 10003 LJ58 | Year/Term | 2022 ・ First semester |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture |
Target Year | All students | Target Student | For all majors |
Language | Japanese | Day/Period | Mon.2 |
Instructor name |
MITANI TOMOHIKO (Research Institute for Sustainable Humanosphere Associate Professor) YOKOYAMA TATSUHIRO (Research Institute for Sustainable Humanosphere Associate Professor) KURITA SATOSHI (Research Institute for Sustainable Humanosphere Associate Professor) |
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Outline and Purpose of the Course | 私たち人類の生存圏である地球は, 宇宙の中における存在であり, 太陽に支配される宇宙環境から大きな影響を受けている. 地球を健全な状態に維持し, そこで循環する生命の営みを持続的に保つためには, 地球とそれを取り巻く宇宙環境の科学的な認識が必須である. 本講義では, 「電波」(電磁環境,エネルギー利用を含む)を共通キーワードとし, 宇宙・地球環境計測による正確な診断の重要性と, 人類が直面する地球環境, 宇宙環境由来の諸問題への対策および生存圏の環境利用の必要性について考える. | ||
Course Goals | 生存圏のうち, 主に宇宙環境, 地球の大気状態などの正確な計測と現象把握, および電波を通じた生存圏の環境利用が, われわれ人類の持続的発展にあたえる影響について理解を深める. | ||
Schedule and Contents |
2022年度は3名の講師のリレー講義を実施する. 地表付近から宇宙の入口に至るまでの地球大気について概説する.大気・宇宙の諸現象を人類の電波利用の発展と関連付けて述べたのち,宇宙における現象が人類の社会生活に及ぼす影響を研究する“宇宙”天気予報について紹介する.(横山) 地球を取り巻く宇宙環境について概説したのち, オーロラをはじめとする, 宇宙に起源をもつ諸現象について述べる. 宇宙から実施する様々なリモートセンシングと, 宇宙探査の歴史・今後の動向について紹介する.(栗田) 電波のエネルギー利用として, 宇宙太陽光発電所構想やスマートフォン等へのワイヤレス給電について技術面だけではなく政策面もふまえて述べる. また電子レンジの原理についても紹介する.(三谷) 各講義のタイトルを示す. 講義の順番は変更されることがある. 本講義はフィードバックを含め全15回で行う. 1. イントロダクション:“生存圏の科学”とは?(三谷) 2. 地球の大気I:構造と成り立ち(横山) 3. 地球の大気II:天気予報はなぜ外れるのか(横山) 4. 宇宙の入口:地球を包むプラズマ(横山) 5. 宇宙と電波:無線通信の歴史と発展-短波からGPSまで-(横山) 6. “宇宙”天気予報:安全な宇宙旅行の実現にむけて(横山) 7. 宇宙圏のなりたち:基本構造とダイナミクス(栗田) 8. 宇宙圏の変動:宇宙嵐とオーロラ(栗田) 9. 宇宙圏の電磁環境:宇宙プラズマ波動(栗田) 10. 宇宙圏の利用・開拓:宇宙からわかること・月の利用と惑星探査(栗田) 11. 電波のエネルギー利用I:宇宙太陽光発電所構想と無線電力伝送(三谷) 12. 電波のエネルギー利用II:様々なワイヤレス給電の原理と情報通信との違い(三谷) 13. 電波のエネルギー利用III:ワイヤレス給電の最新動向(技術と政策)(三谷) 14. 電波のエネルギー利用IV:電子レンジでなぜ食品が温まるのか(三谷) |
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Evaluation Methods and Policy | 3名の講師から課されるレポート(3回)により評価する. | ||
Course Requirements | None | ||
Study outside of Class (preparation and review) | 配布する資料および講義のノートにもとづいた復習をおこなうこと. | ||
References, etc. |
生存圏科学への招待 https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/shotai2/ |
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Related URL | https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/ |