Information and Society
Numbering Code | U-LAS30 10018 LJ13 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
---|---|---|---|---|
Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | All students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Tue.5 | |
Instructor name |
FUJITA TETSUO (Graduate School of Management Program-Specific Professor) MAEGAWA YOSHIKAZU (Graduate School of Management Program-Specific Professor) WAKABAYASHI YASUNAGA (Graduate School of Management Visiting Professor) |
|||
Outline and Purpose of the Course |
ITが社会の隅々まで浸透する現代において、情報と社会の全体像を理解することが不可欠になっている。本科目では、デジタル時代の社会に求められる、ITとその社会・企業における活用について総合的に学ぶ。 講義は5部から構成される。Ⅰの「イントロダクション」に続き、Ⅱの「事例研究」では、日本を代表する企業からゲスト講師を招き、各産業におけるITの活用の最前線を学ぶ。Ⅲの「ITとビジネス」では、経営戦略におけるIT戦略の意味を学んだ上で、業務とITについて企画・設計・管理・ガバナンスという視点から全体像を習得する。Ⅳ「ITを取り巻く環境」では、セキュリティや法務についての理解を深め、Ⅴ「未来に向けて」では、最新のIT技術動向や、IT開発の思考方法について学んだ上で、最終的に将来に向けてのデジタルトランスフォーメーションを展望する。 本科目は「情報学ビジネス実践講座※」の俯瞰的な基礎科目となっている。 ※「情報学ビジネス実践講座」:京都大学と協力企業(ANAシステムズ、NTTデータ、DMG森精機、東京海上日動火災保険、三井住友銀行・日本総合研究所、日本電気)が、デジタル時代の社会で活躍するために、ITとそのビジネスへの活用を実践的に学べる場を提供することを目的に設立した産学共同講座。 詳細は講座ホームページ(http://www.pib.i.kyoto-u.ac.jp)参照 |
|||
Course Goals |
・ITが高度に発展し、現代社会に深く浸透していることを認識したうえで、各産業におけるIT活用の特徴が理解できるようになる。 ・企業経営においてITを適切に活用するための戦略や組織的な仕組み、さらにはデジタルトランスフォーメーション(DX)の本質について理解できるようになる。 ・業務においてITシステムの実現に必要な企画力を養うために、具体的な設計プロセスやITを取り巻く法的課題、セキュリティを実践的に理解できるようになる。 |
|||
Schedule and Contents |
Ⅰ【イントロダクション】(藤田・前川・若林) ITの発展と社会・企業への浸透(第1回);ITがいかに社会に浸透してきたのかその歴史を振り返るとともに、企業におけるITの役割を概説する。 Ⅱ【事例研究】(藤田・前川) 各産業におけるIT(東京海上日動火災保険(第2回)、DMG森精機(第3回)、ANAシステムズ(第4回));企業が実際にどのようにITを活用しているのか、金融(保険)業、工作機械業、航空業を取り上げて、それぞれIT活用の歴史と全体像や今後の展望を説明する。 Ⅲ【ITとビジネス】(藤田・前川) IT戦略(第5回)、IT企画(第6回)、IT開発(第7回、日本総合研究所)、プロジェクトマネジメント(第8回、日本総合研究所)、ITガバナンス(第9回);まず、企業の経営戦略を実現するIT戦略の役割や業務におけるIT企画の手法と意思決定における考慮点について学ぶ。次に、ITシステムの仕組みとその開発プロセスについて全体像を把握するとともに、その中でも特に重要な、ITシステムで実現する業務要件の定義を解説する。さらに、ITシステム構築に欠かせないプロジェクトマネジメントを演習も交えて学習する。最後に、企業がITを適切に活用するためのガバナンス(統治の仕組み)について学ぶ。 Ⅳ【ITを取り巻く環境】(藤田・前川) 情報セキュリティ(第10回、日本総合研究所)、ITと法(第11回、日本総合研究所);情報セキュリティに関する攻撃手法やその対策などについて、事例を交えて概説する。ITに関わる法務について、ITシステム構築の契約体系とその課題、GDPR等のデータ保護制度、AI時代の法的課題を取り扱う。 Ⅴ【未来に向けて】(藤田・前川) ITの技術革新(第12回、日本電気)、デザイン思考(第13回、NTTデータ)、デジタルトランスフォーメーション(第14回);最近のITの技術革新動向を概観した上で、イノベーションを起こすための創造的思考のメソッドとして注目され多くの企業で使われている「デザイン思考」を学ぶ。最後に、デジタルトランスフォーメーション(DX)を説明し、学生とともに将来を展望する。 【フィードバック】(第15回、藤田・前川) タイトル横に括弧書きで企業名があるものは「情報学ビジネス実践講座」の当該協力企業よりゲスト講師を予定。 |
|||
Evaluation Methods and Policy | 出題されるレポート、演習での成果によって評価する。評価割合については授業中に詳細を説明する。10回以上の出席を必須とする。 | |||
Course Requirements | 工学部情報学科の学生は,神田・田島・吉川が担当する「情報と社会」を履修すること。受講に際し情報やITに関する特別の知識は必須ではない。 | |||
Study outside of Class (preparation and review) | 受講に必要なITに関する知識は授業内でも解説を行うが、ITとその社会と産業における役割について、各自で解説書を読んだり、新聞等で最新の情報を得るなどして、常に興味を持続させる努力をすることを期待する。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | 必要な資料(テキスト、演習課題)を講義において配布・指定する。 | ||
References, etc. | 必要に応じて講義内で紹介する。 | |||
Related URL | http://www.pib.i.kyoto-u.ac.jp |