Information and Society
Numbering Code | U-LAS30 10018 LJ13 | Year/Term | 2022 ・ First semester | |
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Number of Credits | 2 | Course Type | Lecture | |
Target Year | Mainly 1st & 2nd year students | Target Student | For all majors | |
Language | Japanese | Day/Period | Mon.5 | |
Instructor name |
KANDA TAKAYUKI (Graduate School of Informatics Professor) TAJIMA KEISHI (Institute for Liberal Arts and Sciences Professor) YOSHIKAWA MASATOSHI (Graduate School of Informatics Professor) |
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Outline and Purpose of the Course | 本講義では情報技術と社会の接点について解説する。講義は5部に分かれている。第1部では情報技術の発展と社会システムの変革の相互作用について解説する。第2部では実世界型の情報システムが今後の社会変革に与える影響を解説する。第3部では社会生活における情報の表現と情報に基づく意思決定にまつわる諸問題について解説する。第4部では現在の情報化社会に必須の技術となっている暗号技術とその実社会での応用について解説する.第5部ではワークショップを行い、学生自らが情報社会の未来を描く。なお「情報と社会」は高等学校の教職免許「情報」を得るために必要な科目である。 | |||
Course Goals | 情報基盤技術の発展に伴う社会システムの変革、実世界型の情報システムの社会への影響、社会における情報の利活用などに関する基礎的な知識が習得できていることを到達目標とする. | |||
Schedule and Contents |
以下の(1)~(15)の内容について、おおむね一週ずつを用いて行う。 1. 情報技術と社会システム(吉川) 情報技術の発展と社会システムの変革が相互にどのように関連しているかを考察する。 (1)情報革命:デジタル化がもたらした情報革命について考察する. (2)プライバシ保護の技術と法制度:プライバシ保護に関する考え方を紹介し,保護のための技術及び法制度について紹介する. (3)社会の問題とそれを情報技術がどのように解決するか:事例紹介。 2.実世界型の情報システムと社会(神田) 実世界に実体を持つような様々な実世界型の情報システムが社会にどのような影響を与え、社会をどのように変えていく可能性があるのか、という問題を考察する。 (4)自動運転:自動車の自動運転に関する最新の動向、基本的な情報処理、社会への導入の現状と課題、などについて講義する。 (5)ロボット:工場での産業利用のみならず、日常生活の場での利用が始まりつつあるロボット関連の研究開発に関する最新の動向、ロボットに利用されている情報技術、社会への導入の現状と課題、などについて講義する。 (6)シミュレーション:実空間とサイバー空間を結びつけるサイバーフィジカルシステムとシミュレーションに関して講義する。 3. 情報コンテンツと社会(田島) 社会において情報を正しく取り扱うために必要な知識について解説する。 (7)他者に正しく情報を伝え、また、他者からの情報を誤って解釈しないために知っておくべき、情報の適切な表現方法および信憑性判断に関する基礎的事項について解説する。 (8)社会において情報に基づいて適切に意思決定を行うために必要な情報の取り扱いに関する基礎知識を解説する。 (9)社会における人間の行動を情報という観点から分析する手法の基礎について解説する。 4.暗号技術(神田、ゲストスピーカー NTT 阿部先生) 実際の企業で最先端の研究を行っている研究者の方から、以下の内容について 招待講演頂く。 (10)暗号技術とその応用:公開鍵暗号、ディジタル署名、ゼロ知識証明等の 基本技術を紹介し、秘匿計算や匿名認証への応用について説明する。 5. ワークショップ(神田,田島,吉川) (11)事前に課したレポートをもとに、グループ内でのアイデア統合の実習を行う。 (12)相互発表を行うとともに、バイアスの発見について実習する。 (13)バイアスの発見にもとづくアイデア創出について実習する。 (14)成果のプレゼンテーションを行う。 6.フィードバック (15)フィードバックにより学習内容の確認を行う。 |
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Evaluation Methods and Policy | 試験は行わず、各部の講義ごとにレポート提出があり、これとワークショップの成果によって、成績評価を行う。各部のレポートを合計で14分の10、ワークショップを14分の4の比率で評価する。 | |||
Course Requirements |
(1)他の担当教員による「情報と社会」で単位を取得した場合は本科目の単位の認定はできない。 (2)工学部情報学科計算機科学コースの学生は、他の担当教員による「情報と社会」ではなく本科目を履修すること。 |
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Study outside of Class (preparation and review) | 復習のために、各部の講義ごとにレポート課題を課す。 | |||
Textbooks | Textbooks/References | プリント配布 |