Basic Informatics (Faculty of Agriculture)

Numbering Code U-LAS30 10014 LJ10
U-LAS30 10014 LJ11
U-LAS30 10014 LJ12
Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Mainly 2nd year students Target Student For science students
Language Japanese Day/Period Tue.3/Fri.2/Fri.3
Instructor name MIYAKE TAKESHI (Graduate School of Agriculture Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course 2019年頃から、使いやすいAI(人工知能)エンジンが世界中で広く利用されるようになり、世界はAI時代に突入しました。モノのインターネット(IoT)など、情報にまつわる新技術が提供される高度情報化社会の到来です。スマホ・PC等の情報機器によって多くの人々が世界規模で24時間つながり、世界中の知財コンテンツ(論文、マニュアル、プログラム等)に自宅で容易にアクセスできる夢のような状況になりました。情報システムへの個人的・社会的依存は今後もますます加速すると思われます。にもかかわらず日本人の情報処理スキルはいまだに低いままであり、日本人に英語と情報と法律と統計は無理なのでは、という状況が今も続いています。情報社会にあっては情報にまつわる諸事象への深い理解と洞察が求められます。本授業では、情報という命題に向き合うために必須となる興味、および情報を主体的に活用する知識を身につけることを目的とします。情報にまつわる3つの側面(人間、社会、情報機器)を意識しつつ、身近な話題や事件を例に取り上げ、ハードウェア(質量がある)、ソフトウェア(質量がない)、倫理に則る情報リテラシー、危険からから身を守るための情報危機管理の重要性を一緒に考察したいと考えています。
Course Goals ・机上での学問とリアル社会とのつながりを常に意識する姿勢を身につける。
・適切な倫理的判断を下せるようになるための基本知識を習得する。
・将来にわたってポイントを押さえた自学自習ができるようになることを目指す。
Schedule and Contents 授業回数はフィードバックを含め15回とする。また、教科書の各章に基づき以下のような課題について1~2回ずつ講義する予定である。

1. コンピュータとはなにか(コンピュータができること)
    コンピュータやネットは諸刃の剣

2. デジタル情報の世界(デジタル処理、数値、文字、画像、音)
    いちおうこの知識は持っておいてね

3. コンピュータと情報通信(インターネット、ファイル共有)
    デジタル通信は中身丸見えのバケツリレー

4. コンピュータ科学の諸課題(情報倫理)
    さまざまな危険性の概要を説明します

5. ハードウェア設計の基礎(CPUの原理、トランジスタ回路)
    CPUは足し算回路にすぎない

6. システムとしてのコンピュータ(OS、ファイルシステム)
    コンピュータ画面を通して目に見える部分

7. プログラムを作る(Fortran、C、Python)
    基本道具立てはシンプル。バグ(プログラムミス)をどうふせぐか

8. アルゴリズムを工夫する(ソート、サーチ)
    アルゴリズムこそ人類共通の財産

9. 様々な情報処理(データベース、グラフィックス)
    何度も描いて消して絵が動く

10.知的情報処理(人工知能、機械翻訳、パターン認識)
    機械であるコンピュータに人間世界を認識させるために

11.情報危機管理の重要性(ウイルス、著作権、倫理、危機管理)
    情報社会の恐ろしさ:なにげない所作があなたの破滅を招く
Evaluation Methods and Policy 評価方法:平常点(出席と参加の状況)に基づいて評価を行います。とくに、情報に対し自ら興味を持ち「自律思考」する姿勢を重視したいと考えています。達成目標:本人による自らの自律思考の痕跡のみえる小レポートの提出(毎講義ごとに課題を提示いたします)。
Course Requirements 農学部2回生向けクラス指定科目ですが、他学部(文系学部含む)・他回生からの受講を受け付けます。開始地点での情報処理専門知識はとくに必要ありません。授業内で適宜補足し、資料を配付します。
Study outside of Class (preparation and review) 授業で配布する資料をクラシス上でも配布するので、各自入手し、復習に役立ててほしい。
Textbooks Textbooks/References 理工系のコンピュータ基礎学, 稲垣耕作, (コロナ社), ISBN:978-4-339-02413-5, 教科書購入は必須ではありませんが、所持しておくと授業内容への理解がさらに深まり、かつ自学自習に役立ちます。
東京大学教養学部テキスト 情報 第2版, 山口和紀, (東京大学出版会), ISBN:978-4-13-062457-2, 上記が入手できない場合にはこちらも良い教科書です
References, etc. 授業資料を授業内(印刷物)およびクラシス(スライドpdfファイル)にて配付する。
Related URL http://www.fsao.kais.kyoto-u.ac.jp/cas/
https://cls.iimc.kyoto-u.ac.jp/portal/
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