Development Science A

Numbering Code U-LAS40 20007 LJ26 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Wed.2
Instructor name TANAKA SHINSUKE (Institute for Liberal Arts and Sciences Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course  『人間の進化と発達の過程 ~あなたの中の人間の歴史~』
 発達(Development)の語は、包み込まれた未知の可能性が花開いていく過程を表す魅力的な言葉として地球上に生まれ、その概念の内容を豊かにしてきた。
 この講義では、人間発達の過程のうち、誕生から成人するまでに焦点をあてて、発達のしくみと人間独自の発達の魅力と特質について学ぶ。

 発達の過程では、特に4か月から6~7か月、10か月から1歳半、6歳から9歳、そして思春期・青年期14歳から20歳代など、ひとつの発達階層から次の発達階層へ飛躍的に移行する時期がある。
 本年度は、そのような発達的な飛躍が実現する年齢段階に焦点をあてて、人間の発達の魅力と、発達のもとになる力の形成を援助する方法について考える。



Course Goals  1)人間の発達過程の法則性を学び、乳幼児期から児童期・青年期に至る各発達階層の重要な特質を理解する。
 2)発達の過程で、人間独自の特質としての自己信頼性(Self Reliance)と社会的交流の力がどのようにして形成されていくのかを考える。とくに青年期の発達的な力を社会生活の中で豊かにしていく方法についての理解を深める。
Schedule and Contents  次のトピックスについて講義します。フィードバックを含めた全15回の授業で、各トピックを1~2週ずつ取り上げます。

(序)はじめに
 ・発達を学ぶ意義、人間理解の発展過程、生命・健康・発達の尊重と保障に関する国際動向

(1)人間発達の過程と特質
 1)乳児期:「人知り初めし微笑み」「我知り初めし心の働き」
 2)幼児期:「1歳半の飛躍」「自我の誕生・拡大・充実」「自己信頼性の生成と発展」「新たな時間・空間・価値との出会い」
 3)児童期:「9歳の飛躍」「仲間とともに育ちあう」
 4)青年期:「14歳、心の中に秘密の小箱」「自我同一性の形成」 
 5)成人期:「20歳の飛躍」「社会的自立への道程」

(2)人間の発達と社会問題
 1)神経系・免疫系の基礎と医療問題
 2)社会問題:医療被害、発達障害と療育方法、国際協力活動
Evaluation Methods and Policy  次のような発達的力量の形成水準と特質を評価します。
 1)人間の発達に関連した重要な問題を発見していく力。
 2)子どもたちの発達に関する新たな問題を構想する力。
 3)仮説を設定し、資料を収集して、事実をもとに筋道立てて考えていく力。

 授業ごとの感想レポート(40%)と、期末のレポート(60%)をもとに、これらの力量の到達度を総合的に評価し、教育の課題を考察します。
Course Requirements  1)予備知識は特に必要ありません。専門分野にかかわらず受講を歓迎します。

 2)前期の「発達論A」及び後期の「発達論B」をもとに、2回生以上を対象として、「発達論C」として「スポーツ指導法ゼミナール」(地域調査論基礎ゼミナール)等が開講されています。「発達論A/B」を受講したのち、このような現場での実践的な授業科目を履修することを推奨します。


Study outside of Class (preparation and review)  各授業ごとに、それぞれの講義テーマに関連する問題や映像資料について、自分の考えを簡潔にまとめた「ミニレポート」(授業感想アンケート)の作成と提出を求める予定です。
Textbooks Textbooks/References  講義中にプリントを配布します。ビデオ映像資料を活用する予定です。
References, etc. 発達がわかれば子どもが見える, 田中真介・乳幼児保育研究会, (ぎょうせい)
続・発達がわかれば子どもが見える, 田中真介・乳幼児保育研究会, (ぎょうせい)
子どもの発達と診断(全5巻), 田中昌人・田中杉恵・有田知行(写真), (大月書店)
子どもの発達と健康教育(全4巻), 田中昌人, (クリエイツかもがわ)
 以上のほか、授業中に適宜紹介します。
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