Principles of Genetics

Numbering Code U-LAS14 20028 LJ68 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Mainly 1st & 2nd year students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Tue.4
Instructor name TERAISHI MASAYOSHI (Institute for Liberal Arts and Sciences Associate Professor)
INOUE HIROMO (Graduate School of Agriculture Senior Lecturer)
Outline and Purpose of the Course  21世紀の生命科学は生物の持つゲノム情報の解析を一つの基盤としている。遺伝学はゲノム情報の担架体であるDNAが親から子へ伝わる仕組み、また個体においてゲノム情報が発現する仕組みを明らかにする学問分野である。
 生命科学の進歩は生物の遺伝的改変技術やゲノム情報解析技術を提供し、私たち現代人の生活に大きな影響を及ぼしている。生命科学技術が現代社会へ与える正負の影響について、正しい遺伝学の知識に基づいて判断を下すことが望まれる。
 この講義では、細胞の構造の解説を始まりとして、細胞分裂の様式と遺伝情報の伝達の仕方を説明する。
Course Goals  遺伝情報の伝達の法則性を理解し、生命科学の諸分野をこれから学習していく基礎を作る。主に遺伝情報の伝達様式(メンデルの遺伝の法則)について理解を深め、遺伝学のより専門的な分野(分子遺伝学、細胞遺伝学、集団遺伝学など)への発展的な学習がスムースに行えるようになる。
 我々人類がどのように遺伝情報を解読し、操作しているかを知り、それらの技術がもたらした現代的な課題について正確に、深く考察できるようになる。
Schedule and Contents 1.ガイダンス:遺伝学で何がわかるのか?何が、どのように伝わるのか?
2.生物の多様性と共通性、生物の階層性
3.細胞1:構成要素
4.細胞2:細胞の増え方(体細胞分裂)、細胞周期
5.生活環と核相交代
6.減数分裂:配偶子を作る細胞分裂
7.メンデル以前の遺伝説、メンデルの遺伝の法則
8.メンデルの遺伝の法則の拡張
9.連鎖と組換え
10.確率論と統計的検定
11.突然変異
12.染色体突然変異
13.量的形質の遺伝
14.集団遺伝
15.試験
16.フィードバック:フィードバック時間に、研究室内に待機し、質問に来た学生に対して回答する。
Evaluation Methods and Policy 期末試験の結果(80点)と講義中に課す小テストやレポートの結果(20点)に基づいて評価します.
Course Requirements 高等学校での生物の履修は要件としません。
授業中に必要となる高校生物の該当分野を、図説等で指示するので、自学自習することを望みます。
Study outside of Class (preparation and review)  専門教育で生物学関連分野に進もうとする学生は、高等学校で生物学を未習であっても、高校生物の学習内容を2回生までに修得しておくことが望ましい。
 本講義は、高等学校での生物の履修を前提としませんが、生物未履修者は参考図書等を入手して自習することが必要です。
 
Textbooks Textbooks/References 必要に応じてプリントを配布することがあります。
References, etc. エッセンシャル遺伝学・ゲノム科学, D. L. ハートル 著, (化学同人), ISBN:9784759820485, "Essential Genetics and Genomics"の日本語版。海外の遺伝学の優れた教科書。 
遺伝学, 中村千春 ほか 著, (化学同人), ISBN:9784759811018, 大学学部学生向けに書かれた遺伝学の教科書
Essential細胞生物学, Bruce Alberts ほか 著, (南江堂), ISBN:9784524226825, 細胞生物学の良書。
改訂版 視覚でとらえる フォトサイエンス 生物図録, 鈴木孝仁 監修, (数研出版), ISBN:4410281655, 高等学校生物の図説は、とてもよくまとまった参考書です。生物未履修者はぜひ座右に。
Related URL http://www.ikushu.kais.kyoto-u.ac.jp/
http://www.asystems.kais.kyoto-u.ac.jp/
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