ILAS Seminar :Basic Seminar for Biological Information Processing

Numbering Code U-LAS70 10001 SJ50 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year 1st year students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Tue.5
Instructor name KUMADA TAKATSUNE (Graduate School of Informatics Professor)
MIZUHARA HIROAKI (Graduate School of Informatics Senior Lecturer)
Outline and Purpose of the Course  生体の外部環境に対する反応を計測する手法(生体計測手法)のうち、眼球運動と脳波をとりあげ、その原理を学ぶとともに、実際の生体(人間)を対象とした計測実習によって、生体の情報処理の中枢を担っているネットワークとしての脳の駆動原理への理解を深めることを目的とします。
 眼球運動は、視線の移動のことです。「眼は口ほどにものをいう」という諺どおり、視線の移動には、生物学的な反射のレベルから個人の興味に至るまで、人間のさまざまな生理・心理状態を反映するデータが含まれていることが判ってきています。また、近年は、比較的簡易に計測できるデバイスも普及しつつあります。
 脳波は、脳の神経の電気活動を頭皮上に装着した電極で計測するものです。人間の脳の活動状態から、脳のメカニズムを探ることができます。近年、データ解析の技術や手法が革新的に進歩してきており、これまでわからなかった、さまざまな脳の働き、特に脳のネットワークとしての働きが明らかになってきています。
 これらは、いずれも生物学、脳生理学のような基礎分野のみならず、心理学やマーケティング、工学など、幅広い分野で利用されており、今後も、さまざまな分野での応用が期待されています。
Course Goals  人間を含めた生体の活動を情報処理という観点から理解でき、また、その背景にある生体の生物学的基盤を理解できるようになります。
Schedule and Contents  それぞれのトピックについて、各自に割り当てられた部分を簡潔にまとめて紹介し、それに対して質疑応答を行うことですすめます。実際の計測実験やデータ解析を体験し、それぞれの計測が、何をどのように測っているか、また、その精度や限界についても理解できるように進めます。

以下の各項目についての講義と実習を行う予定

概略(1回、熊田・水原)
眼球運動(6回、熊田)
脳波(6回、水原)
全体のまとめ(1回、熊田・水原)
フィードバック(1回、熊田・水原)

なお、学習の理解度や関心に応じて、内容を変更する場合があります。
Evaluation Methods and Policy 平常点評価(出席状況、発表、授業内での発言)で行います。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review)  授業内で復習の参考となる書籍などの紹介をします。また、予習・復習しておいてほしいトピックスを紹介します。
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